こんにちは。
わっと編集部の高野です。
毎週水曜日にわっと!との企画で和歌山大学にて開催されている【多様な視点からみる現代東南アジア】。
今週は第5回目、井口友見さんのタイ講義のレポートをお届けします。
タイ在住歴約16年!様々なお仕事をされている井口さん
以前、わっとでも2回に渡りインタビュー記事をお届けした井口さん。
タイで日本語教師、ホテルのスタッフ、日本産フルーツショップの運営など様々なお仕事をされてきました。
学生時代から外国に興味があり、英語を学ぶことが好きだったのだそう。将来は「客室乗務員」になりたいと思い、『東海大学教養学部国際学科』に入学。
大学3年生の時に、所属していた『ボランティアゼミナール』でタイ・チェンマイにある農村で現地の大学生とホームステイをして、小学校の教室作りを経験することに。
学生時代を日本で過ごしていく中で、情報や物に溢れた暮らしの中で頭がいっぱいになっていた、と当時のことを振り返りました。そんな心境の中タイに訪れ、現地の方の温かさに触れ、心で何かを感じた井口さん。
このボランティア経験が、井口さんのその後の進路を決めるきっかけとなり、タイで日本語教師になろう!と決意されたそうです。
タイでのお仕事や生活について
タイでは駐在ではなくネットで仕事を見つけ、南部の大学に履歴書を送り、日本語教師として働くことになります。
その後も、様々な場所で日本語を教える中で、かつて夢だった『Jalways Co.,Ltd』の客室乗務員への日本語指導に携わる機会があったのだそう。
進路に迷い「自分が本当にやりたいことは客室乗務員ではないんじゃないか」と思い、日本語教師になる道を見つけましたが、こうして別の形で接することができた嬉しさを話してくれました。
学生からの質問
講義中は随時、学生から質問を受け付けていました。
タイで美味しい食べ物は何でしたか?
「ソムタム」というパパイヤのサラダや、日常的に食べる「ガパオライス」が美味しいです。
タイにおける日本語教育の需要は、どのぐらいありますか?
日本企業も続々と進出していることで、需要は年々高くなっていると思います。高校は選択科目に入っており、中学校では導入している学校もあります
他にも、日本文化はアニメの影響が強いことなど、タイと日本の接点についての質問がありました。
今の時間、経験を将来に繋げてほしい
学生時代から様々な経験をしてきた井口さん。約16年のタイ生活や経験を振り返り、得たことは、やりたいことをやってみて行動に移したことで、分かるものや感じることがたくさんあったのだそう。
そうした経験が、大人になった時に考えることの材料となり、引き出しを持っていることで、乗り越えるスピードも速くなるとのこと。
一人ひとり、自分にしかできないことを必ず持っている。それを見つけるには、色々と経験することが有効だと思うので、今の時間を有意義に過ごしていただきたいですというメッセージで講義は終了となりました。
今回の講義が学生の皆さんにとって、新しい気付きや行動力に繋がるきっかけとなれば嬉しいです。
投稿者プロフィール
- 和歌山県和歌山市出身のフリーランスライター。大のアジア旅好きで、特に好きな国はインド。将来の夢は、和歌山×アジアの2拠点で活動するグローバルライター!