こんにちは、わっと!編集部の東詩歩です。
和歌山大学にて開催されている【多様な視点からみる現代東南アジア】という講義のレポートです!
連載形式で、授業の様子をピックアップしてお送りしています。講義に参加できない方も、内容が分かるようになっていますので、お楽しみください!
→多様な視点からみる現代東南アジア
「旅行が好き」で就活、そして島精機へ
海南出身の西峰さん。大阪の大学へ進学後、就職活動の時期に。
「何をしたい、どんな職業につきたいというイメージはなかったんですよ。そういえば、旅行が好きだな、海外へいくのが好きだな、仕事でそんなことができたらいいのになと思い、就職活動をしました。」
そう語る西峰さんは、和歌山市に本社を置く株式会社島精機製作所のバングラディッシュを含む東南アジア圏を中心に、出張がベースの海外営業職に就きました。
異国での駐在はハプニングもつきもの
海外営業として諸外国を出張ベースに活躍した後、2016年から海外駐在員として、ベトナムへ赴任。
しかし、2020年3月、フィリピン出張からベトナムに戻ろうとしていた矢先、ちょうどロックダウンの時期に重なり、集団での隔離生活に……。
軍隊の施設に隔離されることになり、ご飯と水とマスクは提供されますが、やることがなく、夜になったら21:00消灯という2週間を過ごしたそうです。
この経験を通して、海外生活は、楽しいことはもちろんたくさんありますが、突然のトラブルに巻き込まれることも多々あること、その時に、どうやって対応するかを考えることの大切さを教えてくださいました。
ひとつ難題を乗り越えたと思っても、また、どんどん課題が出てくることは海外での挑戦につきものです。
ベトナムでは、現地事務所の立ち上げに携わった西峰さん。最初の頃は離職者もいましたが、給与の安定性を図る工夫をするなど、いくつかの改善を試みた結果、帰任前には離職率も低くなり、3-4年同じスタッフが継続して働いてくれるようにもなったそうです。(写真:年に1回発行される社内報用の集合写真)
英語ができなくても大丈夫
上記のような活躍を聞いて、学生の方からも質問があがり、英語はどのくらい話せるといいのかという趣旨の問いに対し、「学生時代は英語が苦手だったし、恥ずかしがらずに話せるようになるまで数年かかりました」という西峰さん。
英語を話さないといけない環境下に置かれると、使わざるを得なくなり、海外営業として仕事ができるほどまでになったそうです。
ちなみに、他に、日本から持っていった方がいいものはありますかという質問には、「耳かきやお風呂用のタオルですかね」と意外と使えるグッズを紹介してくださる微笑ましいやりとりも見られました。
学生のみなさんへのメッセージ
西峰さんから、大学生の方へ、最後に海外での駐在経験、人生を通じて学んだことをメッセージとしていただきました。
Life experience is priceless.
「悪い経験をしている時こそ、後になったら価値になる」
慣れない土地で、異国の人たちとコミュニケーションをとりながら、ひとつひとつ大変な局面をご自身で経験しながら、乗り越えて来た西峰さんからの言葉は重みを感じるものでした。
今後も、講義の様子をレポートとしてお送りしていきますので、お楽しみに!
投稿者プロフィール
- 京都府宇治市生まれ、和歌山県紀の川市出身。和歌山大学観光学部在学中。わっと!編集者兼ライター。インターン経験やプロジェクトを経て、学生生活の傍ら、フリーの編集者として活動する。シーシャが好き。積読家。
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