伊藤さんってこんな人
和歌山県岩出市出身。
京都の和裁専門学校卒業後、服飾関係の会社に就職。その後JICA青年海外協力隊としてガーナへ。協力隊での活動後、新潟の着物加工の会社に就職し、現在ベトナム・ホーチミンの工場で駐在員として勤務。
こちらの記事は伊藤綾さんのvol.2の記事です。vol.1を読んでいない方はvol.1から読んでください。
vol.1では和裁のスキルを生かして就職後、JICA青年海外協力隊に参加し、ガーナでの2年間の活動した際のお話を伺いました。vol.2ではガーナから帰国後、さらに和裁関係の知識とスキルを活かし、新天地ベトナム・ホーチミンで働いている伊藤さんの暮らしや働きかたなどについて伺いたいと思います。
新天地ベトナム・ホーチミンへ
--ベトナムで働くことになったきっかけはどのような経緯でしょうか。
青年海外協力隊でガーナでの二年間の活動を終え、就職活動を始めました。自分の強みである着物関係で探しながら、日本ではなく海外で働きたいという思いがありました。なかなか見つかりませんでしたが、新潟県十日町市にある現在の会社に出会いました。ベトナムホーチミンにある縫製工場での駐在員としての勤務で募集されていたので、これだ!と思い応募し、今に至ります。
--ベトナムのに来てみての印象は?
vol.1でお話したように、これまでも前職時に出張ベースでは来ていたことがありました。10年ほど前だったので、今回来てみると、見違えるほど都会になって変わったなという印象でした。また協力隊時代がガーナだったので、ガーナと比べると生活など不便に感じることはないので住むには本当に素晴らしい街だと感じています。日本のお店もたくさんあって、ユニクロ、無印良品、コーナン、マツモトキヨシなど本当になんでもあります!
ベトナムでの仕事について
--ベトナムでのお仕事内容を教えてください?
弊社は、日本から着物の反物を輸入して、ベトナムで縫い上げて100%日本に戻すという仕事です。私自身が着物を縫ったり、作ったりするわけではなく、基本的には現地のスタッフに対しての技術指導や生産管理などが主な業務となります。ホーチミンに2つ、北部ナムディンに1つ直営工場があり、計300人弱ものスタッフが働いていて、私はホーチミンの工場にいます。
日本では一人が最初から最後まで着物を縫い上げるのですが、ベトナムでは大量生産に適応するために、分業生産にしています。これはこうしよう、ああしようというように方向性を決めたり、検品時の注意点などをチェックしています。
--ベトナム人スタッフとお仕事をしてみて大変なことは?
大変なことはたくさんあります!やはりみんな職人なので、こちらが指導をしても、「先生のやり方は違う!」などと反論をされ、指導を頑なに拒否をされたりと日々奮闘しています。また地域によっても性格が違うようで、私がいるホーチミン工場にいる子たちは特に性格がきついようです…..。職人気質でこだわりがあって言ってきているのであれば良いのですが、どちらかというと指摘されたことを手直しし修正することが面倒で、主張しているようなので、その辺りは日々苦労しますね…..。
ベトナムでの生活について
--ベトナムでの生活はいかがですか?
駐在員として来ているので、家賃も会社補助ですし、食べるものもなんでもあり、どれもおいしいです。日本食も定食も居酒屋もラーメン屋などもとってもたくさんあるので、困ることはありません。
フォーなどのベトナム料理も会社で出していただけるので、もちろんベトナム料理も食べますよ。
またwifiはどこにでもあるし、停電もほとんどありません。仮に停電があってもホーチミンだとジェネレーター(発電機)がほぼありますし、困ることはありません。3年も住んでいるのでベトナムドンの大きな単位にも慣れましたしね(笑)※100円=約22,000ドン(2020年1月現在)
最後に
--ありがとうございます!最後にASEANで学んだり、働いてみたい方など、わっと!の読者の皆様にメッセージをお願いします!
まず言えることは、「世界は近い」ということです。ガーナはアフリカ大陸なので簡単に行くことはできませんが、ベトナムなどアジア、ASEANなんて本当に近いですよ!
特に和歌山は関西空港からとても近いので、すぐに行けちゃいますよね。今ホーチミンの空港の近くに住んでいるので、言ってくれれば迎えに行きます!(笑)
伊藤 綾 さん
京都の和裁専門学校卒業後、服飾関係の会社に就職。その後JICA青年海外協力隊としてガーナへ。協力隊での活動後、新潟の着物加工の会社に就職し、現在ベトナム・ホーチミンの工場で駐在員として勤務。
投稿者プロフィール
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和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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