伊藤さんってこんな人
和歌山県岩出市出身。
京都の和裁専門学校卒業後、服飾関係の会社に就職。その後JICA青年海外協力隊としてガーナへ。協力隊での活動後、新潟の着物加工の会社に就職し、現在ベトナム・ホーチミンの工場で駐在員として勤務。
今回は京都の専門学校を卒業後、就職。その後JICA青年海外協力隊としてガーナへ渡り、2年間の手工芸品の指導を行い、帰国。これまでのスキルを活かして、着物製造をしている会社のベトナム・ホーチミンの工場で駐在員として勤務をされている、岩出市出身の伊藤綾さんにお話を伺いしました。
和裁を専門分野に
ーーよろしくお願いします!早速ですが、自己紹介をお願いします。
私は和歌山県岩出市出身で、高校卒業後は京都の和裁専門学校に進み、着物の仕立てを学びました。その後就職や青年海外協力隊としてガーナでの経験を等を経て、現在は着物加工会社に就職し、ベトナム・ホーチミンで駐在員として働いています。
ーーまずは、どうして和裁関係の専門学校に進まれたのですか?
根本的に中学生くらいから編み物や洋裁などをすることが大好きでした。そして高校生の時に将来の進路について考えたときに、大好きな服飾の道に進もうと考えました。ただ洋服を作ることができてもデザインはできないため、和裁のスキルがより活かすことができる着物の世界に進もうと考え、和裁を選びました。
青年海外協力隊としてガーナへ
ーーその後就職を経て、ガーナへ青年海外協力隊として参加されたのですね。働いている中で、協力隊に参加しようと思ったきっかけはありましたか?
専門学校を卒業して働いてた縫製の会社では、ベトナムやカンボジアへの出張がありました。その際、カンボジア出張時に、当時の青年海外協力隊の方に出会いまして、協力隊の魅力などを伺いました。話を伺うまでは協力隊には、語学力が必要だったり、自分にはチャンスがないと思っていたのですが、どんどん自分でもやってみたい、できるかもと思うようになり、挑戦を決めました。
また、協力隊を受ける前に世界一周も考えたのですが、各国各国を立ち寄るだけではなく、一つの場所の田舎で地域の生活に沿った生活をしてみたいと思っていたこともあり、協力隊が一番いいのではないかと考えました。
そしてガーナへ。現地での活動や生活について
ーーガーナでの具体的な活動を教えてください。
活動内容としては青年海外協力の中に手工芸という職種があるのですが、現地の職業訓練校の手工芸の先生として二年間の任期で赴任しました。場所はガーナの東側トーゴ国境に近い、ボルタ州の州都ホという街になります。
職業訓練校の敷地内にお部屋を用意していただけたので、そこで住ませていただき仕事をしたり日常生活を送ったりしていました。
--ガーナでの生活やお食事などはどうしていましたか。
正直ご飯自体はそんなに日本人には口に合わないかなと思います(汗)なので日常は住んでいる部屋についていたキッチンで、日本食などを自炊し食べていました。比較的時間もあったので様々な料理にチャレンジたりもしましたよ!
またホの街での移動はトロトロという乗合いバスのようなやタクシーもので移動をして、市場などに買い物に行き食材などを購入していました。
--学校の生徒やガーナ人の印象はいかがですか。
基本生徒は若い女の子ばかりだったので、明るく元気で、とても真面目な子が多かった印象です。またガーナは上下関係がとてもしっかりしています。先生の言うことは絶対に守りますし、寮生活をしているので雨が降ったら後輩が走って行って洗濯物を取り込んだり、例えるならひと昔前の日本のような印象ですね。またガーナの風習なのですが、体罰のようなものが日常となっていて、悪いことをするとムチのようなもので手を叩いたりする光景も見受けられました。
協力隊を通じて感じたこと
--協力隊での活動の中で大変だったことはありますか?
前述のように縫製を教える活動をしていたのですが、ガーナ人の不器用さには、本当に苦労をしました。現在ベトナムで働いていて同じようにベトナム人に教えることと、ガーナ人に教えることとでは理解度が全然違います。例えば服飾作業で、布に線をまっすぐに引く工程があるのですが、ベトナム人だと比較的容易に出来ることでも、ガーナ人の場合だとズレてしまう人が多かったです。もちろん個人差は多少はありますが、仕事として縫製をやっている街中のお店なんかを見てもオーダーした採寸通りに上がっていないことも多いようで、大雑把な国民性なんだと思います。
--協力隊に挑戦してみて良かったと思ますか。
それは間違いなく良かったと言えます。単純にできない経験をたくさんできたことは財産です。また人間ってどこでも、どんなに過酷な環境下でも生きていくことができるなと実感できました。協力隊に参加する前に面白そうと思って挑戦しましたが、間違いなく挑戦して面白く、経験になった2年間でした。
■専門学校でスキルを学び、その後就職、青年海外協力隊でガーナでの活動を終えた伊藤さん。vol2ではそれまでの経験を活かして現在ベトナム・ホーチミンでの暮らしや働きかたについてなどを伺います。→vol.2へ
伊藤 綾
和歌山県岩出市出身。
京都の和裁専門学校卒業後、服飾関係で就職。その後JICA青年海外協力隊としてガーナへ。ガーナでの協力隊活動後、新潟の着物加工の会社に就職し、ベトナム・ホーチミンの工場で駐在員として勤務。
投稿者プロフィール
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和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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