ASEANに関する和歌山な人：インドネシア 山本芳栄 さん vol.2

今回は大学卒業後、特許庁に入庁後、インドネシアでの勤務を経て、特許・知的財産権に関するコンサルティング会社を現地で立ち上げ、さらに現在は和歌山県海南市の老舗棕櫚製品を取り扱う「山本勝之助商店」で取締役をされている異色の経歴を持つ山本芳栄（やまもとよしえ）さんにお話を伺いました！（→vol.1はこちら）

vol.2では、インドネシア現地での生活についてや、現地の方と関わる際に心掛けていること。また山本さんがお仕事以外にも取り組んでいることなどについてお届けします。

インドネシアでの生活について

－－インドネシアでの生活はいかがですか？

楽しいというか、楽なのはお手伝いさん、運転手などのサポーティングスタッフが安く雇えるところですね。

またインドネシア自体は自然豊かで山あり海あり、景色のきれいなところ、ダイビングスポットに恵まれているのもいい所だと思います。(和歌山もそうですけどね！)

また言葉が簡単で覚え易いのもいいところだと思います。

ただ、大変なのはコミニケーションですね。言語を学ぶ時にいつも思うのですが、言語とコミニケーションは違うということです。本音と建前が乖離していて、実際と違うことを平気でいいます。悪気はないのですが….汗

正直、インドネシア人の信頼度は平均30%かなと思っています。

－－言語とコミュニケーションは違う、というのは確かにそう思います。気を付けるべきことはありますか？

一旦、「日本だったらこうだろう」という考えは白紙にすることが大切だと思います。様々な人種や国が違えど、他人からよく思われたいなどの欲求を満足したいという気持ちはあまり変わりません。優先順位や価値観をどこに置いているかという違いなので、ゼロベースで関わることでコミュニケーションをより密接に行うことができると考えます。

－－そのほかの活動などについても教えてください。

ジャカルタでたまたま友人の付き添いで出たトーストマスターズクラブというスピーチクラブにはまり、ジャカルタの代表までやってしまいました。

はまった理由は、個人個人を大切にし、自信をつけさせる場所だからです。会社内でもクラブを立ち上げ、社員に参加させています。一昨年地元和歌山にもクラブを立ち上げました。

和歌山トーストマスターズクラブのページはこちら

また、【インドネシアのフツー】というフェイスブックグループも作っています。たまたまインドネシアで日本人同士話していた時、日本ではあり得ないけど、インドネシアでは普通だということが沢山あるという話になり、そういうのを集めてみたら面白いのではないかと思いスタート。現在2000人のメンバーがおり、たまにオフ会をやると、面白い人が集まってきます。

さらに和歌山放送で番組を持っています！【テレビが伝えない大事な話】という番組で、毎週月曜16:15〜16:30の15分番組です。テレビや新聞等従来のマスメディアに取り上げられるべき情報が取り上げられていないとの認識から、和歌山県民がもっと知っておきべき重要な情報、特に通常の放送局が取り上げない情報を流したいと考えております。

https://www.wbs.co.jp

最後に

－－ありがとうございます！最後に….ずばり、和歌山県民はASEANなど海外に出るべきでしょうか！？

絶対に出た方がいいです！海外で仕事して感じた一番大切なことは、日本人はレベルが高いということですね。決して頭がいいとかいうのではないです。日本人の規則や時間を守るところ、責任感、計画性、合理性、思いやりなど、日本では当たり前のことが、できないです。そういう優れた国民に生まれたことに感謝できると思います。本当に日本が最も良い国であるなと感じています。

それから、日本はASEAN各国の独立のきっかけを作った国でもあります。私達の先人が命がけで挑んだ戦いの結果、彼らが独立したという歴史は誇りに思っていいと思います。

仕事する上では、いろいろ苦労あると思いますが、修行だと思って頑張ってください。