髙野麻由さんってこんな人
和歌山和歌山市出身。
高校卒業後、介護助手を5年半勤め退職したと同時にアジア5ヵ国を訪れるひとり旅へ出発。なかでもインドに魅了され、のちに全米ヨガアライアンスRYS200を取得。
帰国後、旅の経験を通じて物書きの楽しさを知り独学でライターへ転職。現在はフリーランスで和歌山を拠点に活動中。今後は、アジア×和歌山を繋ぐグローバルライターを目指し中国語や文化を勉強中。
「介護職から旅人、そしてライターに!」というテーマで、わっと!で活動中の髙野麻由さんにお話を聞いてみました。
前回は、旅に出るまでのお話をお聞きしましたが、今回は、実際の旅先でのエピソードに加えて、どうやってライターになったのかという経緯を聞いていきます。
インド奮闘記
--インドに到着したわけですが、どんなことを感じて過ごしていましたか?
そうですね、まず、現地の方に恋しました!笑
--ええ、いきなりすぎる展開!!!
初めてのインドで右も左もわからなかったんですが、当時すごく好きになったインド人の方がいて、その方にたくさんのことを教えてもらいました。
現地で初めて話した人もその方で、インドのいいところも悪いところも教えてもらいましたね。
--へえ、どういうところなのか気になります。
インドに行った当時、常に警戒心がすごかったんですよ。
「仲良く話しかけてくる人も関係なく、常にインド人には裏がある!必ずいい顔してても本性出す時が来る!」って思っていました。
そのなかで、本当に初めてきちんと向き合って話したのが彼で、「じゃあ、インド見てみなよ!」と言われて、一緒にいろんな場所を巡って、インドの景色見せてくれたんです。
お寺を巡ったり、宗教の違いで祈る神様が違ったり、インドってこういう国だよっていうのを教えてくれました。
わたしにとっては、それが初めてのありのままのインドやインド人の態度というか、表面的に観光して、そこらへんにいるインド人と会話しただけでは知らなかったことだな!というエピソードでした。
--逆に、悪いところは、どんなところでしたか?
インド人の人懐っこさからは想像できなくらい、ずる賢く人を騙すところです。
これは別の人なんですが、仲良くなればなるほど、理由をつけてお金や物を要求してくるようになったんです。
兄弟や親戚、友達が結婚するから費用を援助してほしいとか、仕事がなくてお金がなくて困っているとか……。
それを彼に相談すると、「それがインド人。時間をかけて信用させて、弱みに漬け込んでお金やものを要求する悪い奴らなんだよ」と言われました。
多分ここで彼に相談していなければ、「インドは日本と違ってお金を稼ぐのも、仕事を見つけるのも大変だし、わたしができることならやってあげよう!」と思っていました。
いい人に見えても、グループや集団でうまく人を騙してそれを仕事にするインド人がいるということをハッキリ教えてもらったことが知ってよかった悪いことですね!
どうしても、いい面しか見ない、悪い面しか見ない、ってことは、特に旅先だとよく起こると思うんですが、いろんな角度から物事を考えてみる、知ってみるということを学びました。
まあ、結局、帰国後よく聞いてみたら、その人、結婚してたんですけどね!笑
--いいところも悪いところも集約されたようなエピソードですね。
幸か不幸か……(笑)
でも、その人と会話する中で、いろんなインドの側面を知って、それでも尚、この国の虜になっていきました。
--インドのエピソード、もっと聞きたいこともあるのですが、それは今後麻由さんのHPで読めるということで、譲るとして……。
そうですね!HPでは、ディープな話まで深堀りしたいなと思ってます!(http://maimunah.jp/)
足りないぐらいがちょうどいい
--その後、どうやってライターという職業に辿り着いたんですか?
はい、本当に素朴なきっかけで、3ヶ月間旅をしている間、家族や友人だけが見ているブログを書いていたんですよね。
それが、案外楽しくて、わたし、これを仕事にしてみたいかも……と思ったんですよね。
そのあと、帰国後すぐに旅をテーマにしているWEBメディアで記事を書かせてもらう機会を得て、ライターとしての一歩目を踏み出しました。
--なるほど、でも、いきなりライターで生活していくって難しくないですか?
おっしゃる通りで、最初から仕事にするのはとても難しいので、単発の日雇い派遣業やリゾートバイトで生活費を稼ぎながら、傍らでライターの仕事をもらっていました。
なかなか最初は不安定だったんですが、それでもわたしの志を支えてくれたエピソードがあって、それもインドで得た経験からでした。
--お、それは気になります。
「足りないくらいでちょうどいい」ということを学んだという経験なんですが、インドって、何もかも揃っていないんですよ。
具体的には、トイレットペーパーすら置いていないし、買おうと思ってもとても高い。さらに、停電も日常茶飯事で、日本での当たり前が通用しない。
でも、その時、「あれ、これでも生きていけるじゃん」って思ったんですよね。
日本にいると、このくらいは揃っていないと生活できない、これがないとだめってたくさんのものを持ちすぎていたんじゃないかって気付きました。
だから、自分の当たり前の基準を変えることで、どこでも生きていけるということを学べたことは、この旅を通して、わたしがライターという道を進むための重要な道標になりました。
--たしかに、日本って、みんな同じ基準で生きようとする、最低限の生活水準がないと恥ずかしいみたいなことが多くある気がします。
だから、これからいろんなことに挑戦しようと思っていて、デザインや写真にも興味があるんですが、「本当に自分に必要なものってなんだろう」と考えることで、新たな挑戦もしやすくなるなと思っています。
本記事はここまで!
何かに挑戦するときに、必要なのは、保証されたお金や未来じゃなくて、自分の基準をいつでも変えられるんだという気持ちなのかもしれないですね。
髙野麻由さんってこんな人
和歌山県和歌山市出身。
高校卒業後、介護助手を5年半勤め退職したと同時にアジア5ヵ国を訪れるひとり旅へ出発。なかでもインドに魅了され、のちに全米ヨガアライアンスRYS200を取得。
帰国後、旅の経験を通じて物書きの楽しさを知り独学でライターへ転職。現在はフリーランスで和歌山を拠点に活動中。今後は、アジア×和歌山を繋ぐグローバルライターを目指し中国語や文化を勉強中。
HP:http://maimunah.jp/
投稿者プロフィール
- 京都府宇治市生まれ、和歌山県紀の川市出身。和歌山大学観光学部在学中。わっと!編集者兼ライター。インターン経験やプロジェクトを経て、学生生活の傍ら、フリーの編集者として活動する。シーシャが好き。積読家。
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