インドネシア

海外に携わりたい想いから日本語教師の道へ インドネシア 石井愛裕さんvol.2

石井愛裕さん

石井愛裕さんってこんな人

和歌山県和歌山市出身。

「同志社女子大学 表象文化学部 日本語日本文学科」に進学し、在学中に日本語教師資格を取得。

縁があったインドネシアへ1年間語学留学、現地の日本語学校で2年間日本語教師を勤める。

現在は帰国し、オンラインでボランティア日本語教師などの活動を行っている。

vol.2では、パジャジャラン大学での語学留学や、日本語教師として過ごしたインドネシア生活についてのインタビューをお届けします。初めて訪れたインドネシアで体験した貴重なお話など、盛り沢山の内容になっているので、ぜひvol.1(記事はこちら)と合わせて読んでみてください。

初めて訪れたインドネシアで体験したこと

ライター・高野

「パジャジャラン大学」に留学するため、インドネシアに着いた初日、驚く体験をされたのだとか!?

愛裕さん

わたしはインドネシアのことを何も知らずに訪れたので、最初は女性がヒジャブを被っていることに驚きました!とても暑い国だし、なんでだろ?って……。

後々、イスラム教の女性は肌の露出を控えないといけないため、被っているんだなぁと知ったり。

さらに、インドネシアはイスラム教徒が多い国。

決まった時間に1日5回お祈りをするんですが、街全体にお祈りの音が流れるんです。しかも結構大きな音で……。

初日に宿泊していたホテルで、夜明けにその音を聞いた時は、本当に驚いて何がなんだか分からず号泣!

他にも、イスラム教徒は豚肉を食べないので、必然的にお店にも豚肉料理がなくて……。限られたお店でしか食べられないことを知ったり、初めての経験ばかりでした!

ライター・高野

インドネシアでは、どの街に住んでいましたか?

愛裕さん

西ジャワ州のバンドンという街に在住していました。

学園都市で、近くに海がなく山ばかりでしたよ!避暑地とはいえ、やっぱりインドネシアは暑いですね(笑)

ライター・高野

初めてのインドネシアで驚いたことはありましたか?

愛裕さん

何もかもが衝撃でしたね。皆さんアジアに訪れた方は口を揃えて言いますが、日本と比べてそこら中に落ちてるゴミなどの量が多かったです。

市場は「それは常温で販売していいのか?」と衝撃を受けたり、「フレッシュ過ぎるやろ!」と思ったり……。衛生面の心配は、市場でも屋台でもありましたね。

1年間の語学留学で大変だったこと

ライター・高野

愛裕さんは、すでに日本語教師として働くことができる資格をお持ちですが、なぜ語学留学をしようと思ったのでしょうか?

愛裕さん

わたしは大学時代に日本語教育を専攻していたものの、実際に日本語教師として働いた経験はありませんでした。

それに加えて、生徒や同じ職場のスタッフ達ももちろんインドネシア人が圧倒的に多いです。現地の環境に馴染むためでもあったし、たくさんの方とコミュニケーションを取りたかったので、その地の言語を理解できた方がいいと思ったからです。

ライター・高野

なるほど。英語や韓国語はドラマや映画を観ていたりするとなんとなく分かりますが、インドネシア語はかなり難しいのでは?

愛裕さん

語学留学は1年のプログラムでしたが、VISAの関係もあり実質7ヶ月ほど通いました。

最初は全く理解できないし、全てが呪文のように聞こえていましたね……。

本当に大変だったし、「自分は全然できないなぁ」と劣等感を感じることも多々ありましたよ。

ライター・高野

どのぐらいの期間で、語学を習得できるようになりましたか?

愛裕さん

3ヶ月経った頃にやっと単語を聞き取れるようになり、4ヶ月経った頃には少しずつ話せるようになりました。

留学中は毎日必死だったので、あっという間に過ぎたなぁと感じます。

ライター・高野

大学の雰囲気はどんな感じなのか、すごく気になります!

愛裕さん

交換留学などもあって、日本人も何人か来ていましたよ!皆さん、インドネシア語を学んでいたり、ある程度の知識がある方が多い印象です。

日本語教師として過ごした2年間

ライター・高野

留学中は学生ビザで過ごし、卒業後は就業ビザに切り替えたそうですね!

愛裕さん

パジャジャラン大学で1年間語学留学し、ご縁があって現地の日本語学校で日本語教師として働くことになりました。

ライター・高野

いよいよ日本語教師として働くことになるんですね!ドキドキ!

愛裕さん

ですが、最初は上手くいかなくて……。教師として伝え方や教え方が分からず、あたふたしていただろうなぁと感じます。

ライター・高野

生徒は皆さんインドネシアの方ばかり?

愛裕さん

生徒はインドネシアの方でしたが、先生やスタッフは日本の方も少ないですが、居ましたよ!

ライター・高野

教師として日本語を教える際、苦労したことはありましたか?

愛裕さん

日本語にはあってインドネシア語にはない言葉の伝え方かなぁ……。

その逆もありましたが、言葉や単語の表現の伝え方を1番に気にしていました。

ライター・高野

インドネシア生活はどうでしたか?

愛裕さん

やっぱり、来てよかったなと思いました。

色々な経験ができたし、たくさんの出会いもあったので。

ライター・高野

在住中はずっとインドネシアに?

愛裕さん

休暇やビザの切り替え時には、帰国していましたよ〜!やっぱり日本食が恋しいので……(笑)

ライター・高野

現在は退職されて、日本に帰国されているそうですね。それはコロナの影響で?

愛裕さん

いえいえ!結婚を機に、日本に帰国したんです。

今は、オンラインで日本語を学んでいる方の会話の練習をしています。ボランティアの日本語レッスンっていう感じですかね?

ライター・高野

帰国されて、すぐにコロナが流行したのだとか……。今後インドネシア渡航や、日本語教師として復帰する予定は?

愛裕さん

んー、今は色々なことにチャレンジしてみたいです。ですが、やっぱりインドネシア生活は濃かったし、また海外の方に携われる機会があれば嬉しいです。

ライター・高野

小学校・中学校の同級生だった愛裕さん。実はわっと!がきっかけで、数年ぶりに再会しました。

「自分に自信がなく、そんな自分を変えたいと思い海外に行くことを選んだ」と話してくださった愛裕さんの言葉や行動力に、刺激を受けたインタビューでした。

これからの進路に悩む方や、なんとなく海外に行ってみたい!と思う方も中には居るのではないでしょうか?

明確な理由がなくても、やってみたい!興味がある!ということに、貪欲にチャレンジしてほしいなと思います。

そんな方にとって愛裕さんのような生き方もあるよ!と、背中を押すインタビューが届きますように。

投稿者プロフィール

高野 麻由
高野 麻由
和歌山県和歌山市出身のフリーランスライター。大のアジア旅好きで、特に好きな国はインド。将来の夢は、和歌山×アジアの2拠点で活動するグローバルライター!
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高野 麻由
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