シンガポール

【シンガポール】音楽は国境を越える!現地でクラリネット講師を勤める和歌山な人『呉さつきさん』

呉さつきさん

呉さつきさんってこんな人

和歌山県橋本市出身

日本で音楽大学を卒業後、結婚を機に2008年シンガポールへ移住。

現在はシンガポールの音楽教室でクラリネット講師を勤める。

ライター・高野

今回インタビューさせていただいた呉さつきさん。筆者がバックパックを背負い、アジアを旅している時に出会った方です。

あれから数年が経過し「わっと」を通じて連絡を取りました。ご夫婦揃って音楽に関わるお仕事をされており、シンガポール移住や現地のお仕事についてお聞きしたインタビューをお届けします。

■筆者との出会い

ライター・高野

さつきさんお久しぶりです!今回はインタビューを引き受けてくださり、ありがとうございます。

さつきさん

お久しぶりです。わたしの話には需要があるのかな?と心配ですが、色々聞いてくださいね。

ライター・高野

数年前にシンガポールでお会いしたのは、共通のお友達からの紹介がきっかけでしたよね。

「初めまして」だったのに、同じ和歌山出身ということもあり、初対面とは思えないほど話が弾んで……。

さつきさん

そうそう!当時、麻由さんが旅をしながら書いていたブログをいつも楽しみにしていたよ。

「この旅でパクチーの美味しさに気付いた」って書いていたから、一緒にチキンライス屋さんでパクチー食べたよね(笑)

ライター・高野

1番鮮明に覚えていることは、わたしがインド行きの飛行機に搭乗拒否された時、さつきさんに通訳をしてもらったことです。

VISAが原因だったけど、結構ショックで……。でも「思い出になったね!」と笑いに変えてくれて、空港の中にあるとんかつを食べましたよね。

当時は目の前にある出来事が楽し過ぎて、さつきさんがシンガポールに移住したきっかけなど話す機会がなかったので。今日はそういった部分もお聞きしていこうと思います!

■国際結婚後の苗字について

ライター・高野

さつきさんはご主人がシンガポール国籍の方ですが、なぜ苗字が漢字なのでしょうか?

さつきさん

日本人が国際結婚する場合、新しい戸籍には旧姓が使われます。

私は結婚後に姓変更の手続きをする際、夫の姓の英語表記である「GOH」と中国表記である「吴」からヒントを得て、自分で呉(ごう)という姓に決めました。

あとになって、シンガポールでは夫婦別姓が主流である事が分かったのですが、当時は結婚すれば姓が変わるものと思い込んでいたのです。

シンガポールではGOHと名乗っているので、「日本人なのに、なぜ日本の名前じゃないんだ?」と聞かれる事が多いです。

ライター・高野

シンガポールは夫婦別姓が一般的なんですか!?

わたしも結婚すると姓が変わると思い込んでいました!

まだまだ知らないことばかりです……。

■中学時代から始めた音楽

ライター・高野

さつきさんは、中学生の頃から音楽を始めたそうですね。

さつきさん

中学の吹奏楽部でクラリネットを始め、高校では部活のために学校に行っていると思う程に打ち込んだ結果、音楽大学のクラリネット専攻に進学しました。

ライター・高野

卒業後も音楽の道へ?

さつきさん

はい。音大卒業後は音楽教師をしたり、演奏者としても活動していました。

ライター・高野

今はシンガポールの音楽教室で講師をされているそうですね。

どのような生徒を受け持っているんですか?

さつきさん

今担当している生徒の年齢は6歳から70歳で、初心者から上級者まで幅広く教えています。

ライター・高野

シンガポールは多民族国家ですが、生徒の国籍も様々なのでしょうか?

さつきさん

そうなんです!日本やアジアはもちろんヨーロッパなど、今まで約10ヵ国の生徒を受け持ったことがあります。

ライター・高野

授業で心がけていることは?

さつきさん

音楽に国境はないと言いますが、本当にそうだと思います。

“1番は生徒に楽しんでもらうこと”を心掛けています。

クラリネットを教えるだけじゃなく、会話をして生徒との距離を縮めながら、ときに笑いのある空間も大切にしています。

■移住15年目!シンガポールの居心地

ライター・高野

さつきさんとご主人の出会いをお聞きしてもいいですか?

さつきさん

夫はオーボエ奏者で、演奏活動を通じて知り合いました。

ライター・高野

出会った当時はまだ和歌山に住んでいたそうですが、長距離恋愛をされていたのですか?

さつきさん

6年間の長い国際遠距離恋愛をしていましたよ!

そして、結婚を機にシンガポールに移住しました。

ライター・高野

シンガポールの暮らしはどうですか?

さつきさん

移住して14年経っていますが、この小さな国でも飽きることがないです。

休みの日には歩くのが好きで、シンガポールの都会の街並みを見たり、島内に多数ある自然公園を歩き回っています。

いつも新しい発見があり、まるで観光客気分になります。

ライター・高野

例えばどんな部分が好きですか?

さつきさん

生活する上で不便が少ないことです。

交通の便もいいし、色々な国のご飯が簡単に食べられる。

そして、政府の対応はとてもスピーディーです!

ライター・高野

言語はどのように習得されたんですか?

さつきさん

移住前に自分で勉強してTOEICの730点を取得しましたが、実際に相手の言っている事が分かっても、自分の言いたい事が上手く言えなくて「もういいや」となる事が多くありました。

ただただ言葉は慣れですね。それと、この国に暮らす人はシンガポール人・外国人に関わらず、普段から英語が母国語でない人と会話をする事に慣れているので、英語が流暢に話せなくても不便さを感じる事はあまりないですよ!

ライター・高野

今回のインタビューはここまで!

さつきさん、貴重なお話をありがとうございました。

ABOUT ME
MAYU
MAYU
和歌山県和歌山市出身のフリーランスライター。大のアジア旅好きで、特に好きな国はインド。将来の夢は、和歌山×アジアの2拠点で活動するグローバルライター!