カンボジア

ASEANに関する和歌山な人:カンボジア 村田七海 さん vol.1

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村田七海

七海さんってこんな人

和歌山県立医科大学医学部在学中。高校卒業後、2025大阪万博誘致やヘルスケア課題解決プログラムの運営を通して、若者から社会に働きかけ次代を創っていく楽しさに目覚める。その後、「若(WAKA)者のアイデアで病(YAMA)いをなくす」をモットーに学生団体WAKA×YAMAを創設。現在は医療ITベンチャーにて、医療の境界をなくすべくマネジメントや企画提案に従事。和歌山と途上国を行き来するヘルスケア・アントレプレナー。

和歌山医科大学医学部生として勉学に励むだけでなく、学生団体の立ち上げや企業でのインターン、ボランティアと奔走する七海さんのカンボジアでの挑戦と、実際に訪れてわかった現場の様子をお届けします。

「自分の目で現場を見てみたい」海外ボランティアへの挑戦

−−七海さんは、「ジャパンハート」という団体でボランティを経験されたとおうかがいしました。大学のプログラムではないということで、何をきっかけに参加を決めたのでしょうか?

初めてジャパンハートを知ったのは、先生の著書(『飛べない鳥たちへ』~無償無給の国際医療ボランティア「ジャパンハート」の挑戦~)がきっかけです。

長年、このプログラムに参加したいと思っていたのですが、いささか金銭的に余裕があるわけではなかったので、はじめはかなり躊躇していました。

プログラム参加のためには、安全上等の理由から、指定の旅行代理店を通して航空券や車などを用意していただく必要がありました。「格安航空券で行けば、大丈夫かな」と思っていたので、想像以上に参加費が嵩むことは懸念事項でした。それでも、やはりこのタイミングで行くべきだと感じ、polca(身近な友人や知人、TwitterなどのSNSのつながりのなかでお金を集めることができるアプリ。現在は、サービス終了。)などを通じて、支援を募り、渡航を決めました。

金銭的な価値では計り知れない貴重な4日間

--学生にとって、数十万円の出費はかなり勇気のいる選択だと思いますが、それだけの決断をして、現場に訪れ、感じたこと、見たことをありありと表現すると、どういった感覚でしたか?

今回、プログラムの参加にあたって、約20万円ほどかかりました。年末年始が重なったこともあり、高額になったようです。一方で、慣れない土地に行くこともあり、旅行代理店が全て手配してくれるので準備はとてもスムーズにいった点はお願いできてよかったなと感じています。

そのような経緯を含めても、とにかく、今、迷っている人、悩んでいる人には、絶対に日本ではできない経験、感覚値を得られるので、「多少お金がかかったとしても、絶対に行くべき」だとおすすめしたいです。

私の参加した期間中は、ちょうどタイミングが合ったこともあり、執刀医の先生の前で実際に第一助手をさせてもらうことができました。ずっと「医者になりたい」という想いはあったのですが、実際に体感したことは初めてだったので、身体中が感動したことを覚えています。

プログラム参加中は、本当に時間を忘れて無我夢中になっていて、常にここに来てよかったと感じていました。

ジャパンハートのボランティアはどんな人が参加可能?

--ジャパンハートという団体は、テレビや動画で何度か目にはしていたのですが、実際に訪れるとこんなにリアルな現場に足を踏み入れられるんですね。ちなみに、医学部生でなくても参加は可能なのでしょうか?また、選考などはありますか?

はい、私のような医学部生以外にも、歯学部生や看護学生はもちろん、医療分野と全く関係のない、国際系の学部、人文系の学部の大学生や、社会人の方も、短期・長期でボランティアやインターンとして団体に携わることが可能です。(https://www.japanheart.org/join/volunteer/

選考等も特別なものはなく、参加したい日程の枠が空いてさえいれば、いつでも応募することができます。

■カンボジアでの医療ボランティアという貴重な体験談をお話くださった七海さん。このボランティア以外にも、海外での研修や日本でのインターン、学生団体の立ち上げなどに奔走しています。次回は、数々の行動の原動力となっている、「不条理な生きづらさをなくす」という目標について、お話を聞いていきます。→vol.2へ

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村田七海(1998年7月25日)和歌山県立医科大学医学部在学中。高校卒業後、2025大阪万博誘致やヘルスケア課題解決プログラムの運営を通して、若者から社会に働きかけ次代を創っていく楽しさに目覚める。その後、「若(WAKA)者のアイデアで病(YAMA)いをなくす」をモットーに学生団体WAKA×YAMAを創設。現在は医療ITベンチャーにて、医療の境界をなくすべくマネジメントや企画提案に従事。和歌山と途上国を行き来するヘルスケア・アントレプレナー。

投稿者プロフィール

東詩歩
東詩歩
京都府宇治市生まれ、和歌山県紀の川市出身。和歌山大学観光学部在学中。わっと!編集者兼ライター。インターン経験やプロジェクトを経て、学生生活の傍ら、フリーの編集者として活動する。シーシャが好き。積読家。