ASEANに関する和歌山な人：「場所を変えたって自分は変わらない」と気づいた　丹下櫻子さん Vol.2

丹下櫻子さんってこんな人

山口県出身、和歌山大学観光学部休学中。
高校在学中の留学、NPOでの活動、複数企業でのインターン経験あり。現在は「人を傷つけないやさしい社会へ」をミッションに、ソーシャル分野で活動。
カレーが好き。スパイスから作ります。

ミャンマーって、まだ馴染みのない人も多い国だとは思いますが、特に印象に残っている経験はありましたか？

これは、ミャンマーだからというわけではないかもしれませんが、現地では、円からチャット（ミャンマーの通貨）に換金できないことを知らず、クレジットカードがあるからいいかと思い、ほぼ現金を持たず渡航してしまいました。

驚くほど、換金ができなくて、手持ちの現金も僅か、到着早々、最大のピンチ……！

調べたところ、銀行口座を開設すれば日本から送金できることが分かりました。でも、窓口のお姉さんは英語が分からないので、身振り手振りでなんとか口座を開設しました！笑

おお、それは、大変な経験をされたんですね。

でも、この時に、とにかく人を頼ったり、なんとか乗り切るという経験をしたことで、何も怖いものがなくなりました！

日本にいると遭遇し得ないようなトラブルは、できれば事前に回避したいですが、それを乗り越えることで、成長するという側面もありますよね。

いやあ、でも、海外で、かつ田舎の方に行く時は換金をしっかりしたり、事前準備をしておくことは大切ですね。

ちなみに、海外に行くとってもさまざまあって、都会に行くのか、田舎に行くのかでも、全然違う経験になると思うのですが、何か、感じたこと、変化したことなどありましたか？

そうですね……外国人であることを理由に好奇の目で見られるような田舎に行く経験は、今、振り返るとよかったと思っています…！

具体的に、そのエピソードを聞いてもいいですか？

よかったと感じる理由として、自分自身でつけた固定観念、ラベル、レッテルのようなものが白紙になるように感じたからです。

たとえば私の場合、「大学生」「長期インターンを頑張っている」などのラベルがあると感じていました。

しかしこのような自分自身への勝手な期待は、田舎では通用しないので、まっさらな状態で人と対話できる気がします。現地の方にとっては、私が大学生だとか、インターンを頑張っているとかどうでもいいんです。それよりも、私がなにが好きでなにを食べて生きていて…...という、もっと、人としての本質みたいな部分に興味を持ってくれるように感じました。

「自分が本当は何を考えているのか？」を深く考えられたので、良い経験だったなと思います。

現地での様々な体験を経て、随分、考え方も変わったように感じましたが、高校生の時も、留学に行ったり、課外活動をしたり、結構頑張っていたのではないでしょうか？

改めて、その時の自分に声をかけるとしたら、どういう話をしたいですか？

そうですね、その時の自分も必死に頑張っいたと思いますが、あえてひとこと伝えるなら、周りの目を基準に動くのやめなって言いたいですね（笑）

これは、ミャンマー滞在中に学んだこととも関連しますが、最後の判断を自分で持つことの大切さを実感しています。

今でも悩んだり、もがいたりしながらではありますが、何かの選択をする時に、人の目を気にしていると、うまくいかなかった時に、誰かのせいにしてしまいます。

自分が決めてやったことは、うまくいかなくても、今度はこうしようという風に次につながるので、どんどん自分の意思で道を切り開いていけたらいいんじゃないかなと思います。