フィリピン

ASEANに関する和歌山な人 Ace Coco 丹 隼人さん vol.1

丹 隼人

丹 隼人 さん

1993年11月2日生まれ。アメリカ、グアム、日本での会社員を経て、東南アジアへの旅に出る。何のために働いているのか、世界の困っている人のために働きたい!と思いタイ、ラオス、ベトナムを周る。現地の貧しい地域の子どもたちは、自分のしたいことや夢に挑戦できないでいることを知り「それは絶対に間違っている!」と思い、その環境を変えることを決意。ココナッツ製品を仕入れることで、貧困地域に貢献ができることに着目。コロナウィルスのため帰国を余儀なくされたあと、2020年10月 ココナッツ製品販売会社 Ace Coco(エースココ)を立ち上げる。2021年3月6日よりCAMPFIREにてクラウドファンディングにも挑戦

ココナッツ専門店Ace Cocoの立ち上げ

--それではよろしくお願いいたします!まずは自己紹介をお願いします。

よろしくお願いします。丹隼人と申します。2020年10月にココナッツ専門店Ace Coco(エースココ)を立ち上げました。

Ace Cocoでは現在ココナッツオイルを中心に販売を行っています。主な販路としてはオンラインショップによるインターネット通販と、和歌山市内の様々なお店に置いていただきご購入いただけます。また週末などを利用し、出張実演販売などを行っていますので、お見かけしましたらぜひよろしくお願いします!

Ace Coco 公式ページとオンラインショップは→こちら

--そもそもなぜAce Cocoを立ち上げようと思ったのですか?

高校卒業後、アメリカ、グアム、日本でのサラリーマン生活を経て、東南アジアを数カ国回ったことがきっかけです。

社会人として働いている間、特に不自由なく楽しく働いていたのですが、お金を稼ぎ、得た収入を自分のためだけに使うことに疑問を感じていました。

何か自分が動くことで世界で困っている人たちに還元できないかという想いで、貧困地域と言われる東南アジアを実際に自分の目で見てみようと旅を始めました。

タイ、ベトナム、ラオスを回り、まだまだ様々な国を回ろうとしたタイミングで新型コロナウィルスの感染拡大が広がり、帰国を余儀なくされました。

短い期間でしたが、感じたことは貧困地域が確かにあり、貧しい思いや生活を余儀なくされている人々が確かにいること。そして自分でも何かできることがあると確信したことです。

特に現地の貧しい地域の子どもたちは、自分のしたいことや夢に挑戦できないでいることを知り「それは絶対に間違っている!」と思い、その環境を変えることを決意しました。

また具体的な方法も模索する中で、東南アジアは年中暑く、多くのエリアでココナッツが生えています。そしてココナッツを使った製品がどの地域でもあり、ココナッツを使って収入を得て生活をしている貧困家庭がたくさんあることにも気づかされました。そこでココナッツ製品を仕入れて、国内で販売することで貧困を少しでも解決できるのではと感じ、帰国後Ace Cocoを立ち上げました。

貧困地域を見ることで感じたこと

--貧困地域を見て実際にどう感じましたか?

まず第一に感じたことは東南アジアでも裕福な家庭もたくさんいることです。東南アジアのイメージは貧困だと思っていたのですが、そこには超えられない経済格差を感じました。

東南アジアと一口に言っても、和歌山はもちろん、大阪、東京と遜色ないほど大都会が広がる地域もあれば、本当に数km、数分離れるだけで貧困エリアがあるということが衝撃でした。

また貧困エリアを実際に歩き感じたことは、なんと自分が恵まれた環境で生活をしていたかということです。例えば、私は小、中、高と何不自由なく教育を受け、サッカーチームに所属し、卒業後に就職をしましたが、そのようなエリアで生まれた子たちにはその選択肢すらほとんどありません。

子どもというのは、成長してから自分がやりたいことなどを決定していくと思います。しかし生まれた環境で選択肢がない子どもたちがたくさんいます。

彼ら家族など現地の方々の優先順位はまず食事をするために働くことです、当たり前ですよね。結局食事をするための稼ぎが少ないので、子どもたちの教育にまで意識が向いておらず、教育の機会が大きく損失していると感じています。彼らの収入が増えることが、子どもたちの教育に繋がると考えています。

Ace Cocoで取り組んでいること

--商品を仕入れ、販売をしていますが、このコロナ禍で苦労されたんではないでしょうか?

ココナッツ製品で何かを仕入れて販売しようと考えた時に、何もルートがなかったので、様々な商社や大使館、領事館、現地の貿易会社など英語でひたすらコンタクトを取り続けました。

ほとんどの連絡は返ってきませんでしたが、いくつかサンプルを送ってもらったり、やりとりして少しづつ仕入れ先を発掘しましたね。送ってもらったサンプルの多くは、お世辞にも品質が良いものばかりとは言えず、いくつか選別し、ようやく自分でもいいなと思える一社と契約をすることができました。

現在Ace Cocoの商品として販売をさせていただいただいている商品が上記写真のココナッツオイルになりますが、主にフィリピンのミンダナオ島などから原料を集め、首都マニラで加工し、日本に入れパッケージングをしています。

--ココナッツオイルはどのような場面で使うのでしょう?

ココナッツに含まれるMCT(中鎖脂肪酸)は、エネルギー代謝が速く脂肪になりにくい性質を持っています。なのですぐに吸収されエネルギーとして代謝されますので、体に脂肪が蓄積しにくくダイエットに効果的です。

具体的にはコーヒーに入れてもらったり、スープにしたり、カレーに入れてもらったり。ブログでは一部レシピも公開していますので、ぜひご覧ください。→Ace Cocoブログ

またアンチエイジングに良いビタミンEが大変豊富ですので、お肌や髪の毛にお使いいただくことでとても良い効果を発揮します。抗酸化作用が非常に強くお肌には美白効果が、そして保湿作用も非常に高いので髪の毛をしっとりつやつやする効果があります。


--商品や会社へのコンセプトなどをお聞かせください

コンセプトは「女性に仕事を、子どもに教育を」です。先ほどお話ししたように、ココナッツを売って生計を立てる家庭の子どもたちは満足に教育を受けることができていない家庭です。父親である男が日々漁で日銭を作ることで成り立っています。

季節労働でたまにココナッツを取って販売をしているのですが、それでもまだまだ満足に収入を得ることができておらず、子どもへの教育にまでお金も気持ちの余裕も回っていない現状です。

まずはその収入を充足させるための取り組みとしてAce Cocoが少しでも多くココナッツ製品を仕入れることが大事であると考えています。

そこでさらなる取り組みとして、3月6日(土)より新たにクラウドファンディングにも挑戦します(詳しくはvol.2で)。→vol.2はこちら

Ace Cocoの取り組みが、日本の皆さまに喜んでいただけ、まずは品質の良い素敵な商品を届けることが大切です。その結果、現地の女性に仕事が与えられ、収入面に余裕が出た暁には、子どもたちの教育に届けられる機会を今より増やすことができればと考えています。

--ありがとうございます!vol.2ではクラウドファンディングなど詳しく教えてください

■サラリーマンを経て、東南アジアの貧困エリアを肌で感じ、一念発起でココナッツ事業を立ち上げた丹さん。驚くべきスピード感で、納得のいく商品を仕入れることができ、ウェブショップでの販売、和歌山市内への卸販売も行っています。さらに来月にはクラウドファンディングに挑戦されるという丹さん。vol.2ではクラウドファンディングなどについて詳しく伺います。→vol.2へ

丹 隼人 (たん はやと) さん
1993年11月2日生まれ。アメリカ、グアム、日本での会社員を経て、東南アジアへの旅に出る。何のために働いているのか、世界の困っている人のために働きたい!と思いタイ、ラオス、ベトナムを周る。現地の貧しい地域の子どもたちは、自分のしたいことや夢に挑戦できないでいることを知り「それは絶対に間違っている!」と思い、その環境を変えることを決意。ココナッツ製品を仕入れることで、貧困地域に貢献ができることに着目。コロナウィルスのため帰国を余儀なくされたあと、2020年10月 ココナッツ製品販売会社 Ace Coco(エースココ)を立ち上げる。2021年3月6日(土)よりCAMPFIREにてクラウドファンディングにも挑戦

投稿者プロフィール

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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長 和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。 和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。