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JICA和歌山デスクって何ですか?推進員のお二人に聞いてみました! vol.2

JICA和歌山デスク

JICA和歌山デスク

和歌山市手平の県民交流センタービッグ愛8階にある和歌山県国際交流センター内。
青年海外協力隊や日系社会海外協力隊のOBをはじめとする海外での国際協力経験者から構成され、JICAが実施する事業に対する支援、広報及び啓発活動の推進、自治体の国際協力事業との連携促進等の業務を行うために、自治体が実施する国際協力事業の活動拠点を行う機関。

今回もJICA和歌山デスクから中嶋さん原さんのお二人にお話をお伺いいたします。(vol.1を読んでいない方はこちら→vol.1へ

vol.2ではvol.1でご紹介されたプログラムについての実例や、具体例などについて、またJICA関西も推進するSDGsの啓発活動についてもお伺いしました。

協力隊やプログラムを利用し仕事に活かす

--協力隊や海外派遣ではどのような方々が参加をされているのでしょうか。

私(中嶋)の場合は、女性の自立支援という形でネパールに派遣されましたし、原さんの場合は教員としてサモアに派遣されました。教師や看護師などの専門職ばかりというわけではなく、様々な方面で活躍できるフィールドがあります。

またJICAとしては協力隊の現職参加ももちろん推進しています。教職員や医療関係者の方だけでなく民間企業の方も大歓迎です。

現職参加の場合は2か月の訓練と現地1年9か月の丸2年間、年度を跨がずに協力隊に参加をする方法もあります(例:4月に開始し2年後の3月に終了)。現職で働きながら、少しでも興味があり、挑戦してみたいと考えている方にとってはとても参加しやすいプログラムかと思います。

また教師に限ってになりますが、丸二年行くことが難しいということであれば、教師海外研修というプログラムもあります。

こちらは夏休みなどの10日間程度を利用した現地研修を含む国際理解教育や開発教育を学ぶプログラムです。府県を越えて参加される先生方同士が国際協力への学びを深め、プログラム終了後にもつながる出会いになるのも魅力のひとつでしょう。

--企業としては、vol.1にあった基礎調査や案件化調査、草の根事業協力事業などを利用することができますね。

そうですね!具体的には、魅力的な技術やノウハウを持っているにも関わらず、国内マーケットが縮小している企業様や、海外への貢献を通じてさらなる飛躍を目指す企業様が、実際に基礎調査や案件化調査、また草の根技術協力事業などのスキームを活かし、アフリカや東南アジアをはじめとする途上国への進出にきっかけとなったケースもございます。

また海外進出をしたいと思っても社内外でグローバル人材が見つからない時には、JICAが提供するPARTNERという求人サイトをご利用いただけます。協力隊のOB OGをはじめとする、海外で働くことや海外経験を活かしたいと考えてる方が登録していますので、グローバル人材の採用に繋がっています。実際に県内企業様でPARTNERを利用し、採用されたという実績がございます。

インフラ、人材育成、途上国などのキーワードでお困りのことや興味のあることがありましたら、ぜひJICA和歌山デスクに気軽にご相談ください。

国際協力・SDGsを広める活動

国際協力やSDGsを広める活動としても具体的なものを教えてください。

関西SDGsプラットフォームの事務局をJICA関西が近畿経済産業局と一緒に行っていますので、SDGsを啓発することもJICA和歌山デスクとしてとても大事な仕事であると考えています。

個人的に力を入れていたのは人権啓発センター様にご協力いただいたふれあい人権フェスタでの活動です。人権は国際協力やSDGsの観点からも特に重要視されています。そういう意味ではSDGsを人権フェスタで掲げることは、参加されている団体さんとの親和性が高く、とても有意義なものであったと考えています。

国際協力やSDGsなどの意識を持ってもらうということはとても大変なことかと思います。意識されていることはありますか?

意識していることとしては、興味のある人ばかりではなく、知らなかったという人に対してどう伝えることができるかということですね。

たまたま国際協力に意識が芽生えて、実際に協力隊や海外活動に参加した人達と集まって話をしていても、巻き込み力に欠けるかと思います。知っている1%以下の人たち向けのイベントももちろん大事ですが、同時にどうやって99%以上の興味のない人、知らない人たちにリーチしていくことができるのかを考えます。

とは言え、全く興味のない人たちに興味を堀り起こすことは難しいとは思います。でも知らなかったという方々に対しては興味を持っていただけるのではないかと思い、これまで参加していなかったイベントに足を運んだりしました。

具体的には、子供向け環境イベントであるおもしろ環境祭りやロハスに興味のある方々が集うポポロハスマーケットなどに参加しました。少しでも環境などに興味があるけれど、国際協力とは直接つながっていない方々に知っていただけたかなと思います。

また、和歌山県の良さとしてはローカルとしての口コミ力がありますので、一歩一歩、一人でも多くの「知らなかった→ちょっと興味が出た」を作っていくことがとても大事だと実感していますので、引き続き国際協力、SDGsを広める活動を続けていきたいと思います。

■青年海外協力隊や海外派遣、また企業としてJICA関西のプログラムを利用することで新たな挑戦をされているのですね。またJICA和歌山デスクでは、SDGsの推進においても素敵な取組みをされていることがわかり、さらに魅力的な組織であることがわかります。最後にvol.3ではお話しいただいているお二人が和歌山デスクに至った経緯などについてお伺いします。→vol.3へ

JICA和歌山デスク
和歌山市手平の県民交流センタービッグ愛8階にある和歌山県国際交流センター内。
青年海外協力隊や日系社会海外協力隊のOBをはじめとする海外での国際協力経験者から構成され、JICAが実施する事業に対する支援、広報及び啓発活動の推進、自治体の国際協力事業との連携促進等の業務を行うために、自治体が実施する国際協力事業の活動拠点を行う機関。

投稿者プロフィール

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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長 和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。 和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。