フィリピン

ASEANに関する和歌山な人 Ace Coco 丹 隼人さん vol.2

丹 隼人

丹 隼人

1993年11月2日生まれ。アメリカ、グアム、日本での会社員を経て、東南アジアへの旅に出る。何のために働いているのか、世界の困っている人のために働きたい!と思いタイ、ラオス、ベトナムを周る。現地の貧しい地域の子どもたちは、自分のしたいことや夢に挑戦できないでいることを知り「それは絶対に間違っている!」と思い、その環境を変えることを決意。ココナッツ製品を仕入れることで、貧困地域に貢献ができることに着目。コロナウィルスのため帰国を余儀なくされたあと、2020年10月 ココナッツ製品販売会社 Ace Coco(エースココ)を立ち上げる。2021年3月よりCAMPFIREにてクラウドファンディングにも挑戦

東南アジア旅で感じた貧困地域の子どもたちの恵まれない環境を目の当たりにし、何か自分にできないかとココナッツ専門店 Ace Cocoを立ち上げた丹さん。vol.1に続き、vol.2では3月6日からスタートしますクウドファンディングの挑戦についてお伺いしたいと思います。→支援ページはこちら

クラウドファンディングに挑戦

--クラウドファンディングに挑戦するとのことですが、どのような内容なのでしょう?

このプロジェクトのタイトルは、【ココナッツで「子度に教育を受けさせたい!」という母親たちの願いを叶えたい!】です。貧困地域の環境で十分な教育を受けることができていない子どもたちに教育を受けることができるよう支援することが目的です。

どの地域においても多くの母親たちの願いは、子どもたちに適切な教育を受けさせてあげたいというもの。それらを叶えるためにこのクラウドファンディングを立ち上げました。

--どのようにして子どもたちに支援をするのでしょうか?

子どもたちが十分な教育を受けることができない大きな要因として、収入が低いということがあげられます。特に母親が仕事を持ち、収入を得て少しでも生活に余裕が出るということが、子どもたちの教育や就学などに必要な費用が捻出できるようになるのです。

実際旦那さんなど男性は漁に出ているのですが、そちらでは食費など生活必需品を賄うギリギリの収入しかないことや、今回のコロナウィルスの影響で、漁での収入も大幅に減少しています。また漁は季節労働で売り上げに変動も大きく、安定した収入を得ることが難しいです。

そこで母親たち女性がココナッツの殻を使った雑貨製品を作ることができるため、それを買い取り販売する仕組みを構築することで、生活費+αの余裕資金を生み出すことが大事であり、それらが子どもたちの教育に繋がります。

実際過去の事例で、一人の母親の方が、ココナッツ商品の生産・販売をすることで「生活必需品を買うのにも困るような暮らしから脱することができました。でも最大の変化は、子どもたちを高校や大学に通わせられるようになったことですね。」とおっしゃっているようです。

--素晴らしい取り組みですね。今回のターゲットとなるエリアはどちらですか?

フィリピンのペレーズ地区という首都マニラから南東に300km程度離れた場所です。

僕一人では難しいですが、京都にある認定NPO法人アクセスさんの協力で、場所の選定をしました。

まずペレーズの住民のほとんどが現金収入がなく、満足にお米も手に入らないという貧しい暮らしをしています。それらの理由として土地の80%以上がココナッツプランテーションが占めており、満足に主食のお米や野菜を作ることができません。

それらの理由もあり、小学校すらできない子どもが多く、またたとえ中学校まで進学したとしても、職業の選択肢は狭く、貧しい暮らしを強いられているという状況です。

住民としては長年加工用・輸出用のココナッツ生産に従事してきたため、ココナッツ以外の作物を作る技術や伝統も衰退しています。

具体的なアクション

--具体的にはどのようなアクションをされるのでしょうか?

現地で豊富にとれるココナッツの殻を使い、ココナッツ殻製の雑貨を製造してもらい、完成品を適正な価格で購入(フェアトレード)することで、彼女らは仕事の機会と現金収入を得ることができます。

ペレーズにはアクセスさんがすでに、フェアトレード事業の生産現場を運営しています。信頼できるアクセスさんの現地スタッフさんが常駐していますので、現地としっかりと連携を取ることができ、品質のよい製品をオーダーすることが可能です。

その後、集まった金額に関わらず、今回私は20万円分のオーダーを出し、フェアトレード商品の購入を予定しています。その代金をアクセスさんを経由して現地に発注をかけ、製品の製造をいただきます。出来上がった商品を日本に届けていただき、皆さんのもとにお届けしたいと考えています。

--どのようなリターン商品があるのでしょうか?

ココナッツの殻を使った食器やカトラリー、雑貨製品、そして当社のココナッツオイルなどです。ココナッツの殻製の雑貨は、かわいらしく、すでに日本でも人気のある製品で、自信を持ってお届けできるものばかりです。

現地の加工工場で子どもを持つ母親たちが手作業で一つ一つ作り上げていきます。

身近にできる国際協力

--私たちの支援が子どもたちの教育に繋がるということがわかりました

そうなんです、ココナッツの殻製の雑貨や当社が通常販売しているココナッツオイルをご購入いただくことが、貧困地域の人々への支援になります。私はこれを「ココナッツのサイクル」と呼んでいます。

ココナッツ製品を仕入れ、その良さを一人でも多くの人に当社エースココを通じて知ってもらう。そしてココナッツ製品をご購入いただけた収益から、貧困地域の収入アップ、ひいては子どもたちの教育に繋がります。

このサイクルを持続的に継続して循環させていくことが、当社存在意義だと感じています。

--今回のクラウドファンディングだけでなくエースココさんのココナッツオイルで身近に応援もできますね!

はい、クラウドファンディングで支援いただくだけでなく、Ace Cocoで購入いただいたココナッツオイルなどの収益の一部も、NPO法人を通じ、フィリピンの貧困地域に送らせていただいています。

現在和歌山市内のスーパーや道の駅などの小売店や、一部泉南市の美容室などでもお取り扱いをしていただいていいます。

実際に現地に行って直接的に貧困問題に貢献ができなくとも、身近にできる国際協力として気軽にできることかと思いますので、ぜひ気になる方はお立ち寄りください。

ホームページに取扱店舗一覧がございます。ぜひぜひご覧いただき、少しで当社の取り組みに共感いただけましたら、応援お願いいたします。→取扱店舗一覧はこちら

--クラウドファンディングはいよいよ3月6日(土)より立ち上がります。応援していますので、頑張ってくださいね!

丹 隼人 (たん はやと)
1993年11月2日生まれ。アメリカ、グアム、日本での会社員を経て、東南アジアへの旅に出る。何のために働いているのか、世界の困っている人のために働きたい!と思いタイ、ラオス、ベトナムを周る。現地の貧しい地域の子どもたちは、自分のしたいことや夢に挑戦できないでいることを知り「それは絶対に間違っている!」と思い、その環境を変えることを決意。ココナッツ製品を仕入れることで、貧困地域に貢献ができることに着目。コロナウィルスのため帰国を余儀なくされたあと、2020年10月 ココナッツ製品販売会社 Ace Coco(エースココ)を立ち上げる。2021年3月よりCAMPFIREにてクラウドファンディングにも挑戦

AceCoco ウェブサイト:https://www.ace-coco.com/
AceCoco クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/view/365204?fbclid=IwAR1fToFlFkZW7b2CLFrsEbIpaUgHOm-CUHLvuAFdJy0Jn-OgiCIlpdvZ3rk

投稿者プロフィール

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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長 和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。 和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。