【2023】「多様な視点からみる現代東南アジア」レポート：ベトナム・マレーシア・タイ・西平 都紀子さん

こんにちは、わっと！編集長の山家優一です。

昨年大好評をいただいた和歌山大学とのコラボ授業【多様な視点からみる現代東南アジア】。

今年も信濃路会長の西平様にご登壇をいただきました！

飲食だけでなく、グランピング施設など事業展開を加速中！

改めまして昨年に引き続きそば・うどん・その他和食レストランなどを国内外に展開する「信濃路」の代表取締役会長 西平都紀子さまにご登壇いただきました。昨年は社長でしたが会長に就任されたようです！おめでとうございます！※昨年の記事はこちら

さらグランピング施設【グランピングヴィラ「TUZUMI SUSAMI WAKAYAMA」】も新事業としてスタートされ、飲食店に留まらない事業展開はそれだけでワクワクするお話でした！

それでは、そんな躍進する信濃路さんの海外展開についてのお話を伺っていきましょう！

オーストラリア・ベトナムと次々と海外展開

知人からの運命的なお声がけやタスマニア島でそば粉が取れるという情報を手に入れ、最初の海外進出に選んだところはオーストラリア・ブリスベン。

6年ほど展開したが時給が高いなど赤字がなかなか改善されず失敗に終わりました。

ベトナムでの珍事件と前向きな西平会長の姿勢

その後3年後の2014年にベトナムのホーチミンを皮切りに国内でどんどん複数店舗を出店。

徐々に現地の顧客からも支持される人気店となっていきます。

余談ですが、出店初日のイオンモール店では、鍋用の固形燃料の在庫が発火しキッチン内が大炎上。イオンモールへの損害なども考えると「わたしの人生は終わった・・・一生ここで償って行こう・・・」と感じたそうです（汗）

また、契約関係がうまくいっておらず、売上は順調だったものの、一ヶ月足らずで撤退をしなくてはいかなくなってしまったそうです。

大炎上にしてもたまたま大惨事にはならずに終わったそうですが、やはり新しいことへの挑戦はなかなか前途多難ですね。。

ここでは、出店費用など諸々2,000万円近くの投資金があったそうですが、2,000万円という決して小さくはないお金でごちゃごちゃ揉める方が大変、むしろベトナム行きのチケットを2,000万円で買ったんだ！と気持ちを切り替え、次で稼いでやるという気持ちになったそう。

この気持ちの切り替え、前向きな価値観が西平会長のパワフルなところかなと実感したエピソードだと感じました。

ベトナムと和歌山の架け橋に

また、ベトナムへの出店だけでなく、お店を出していく上でもっとお店以外でもベトナムに貢献したいと思う気持ちが強くなり、ついには和歌山にベトナムの方々を実習生として採用するようになります。

また信濃路さんだけでなく、和歌山のその他企業さんにも実習生などを送ることできており、まさにベトナムと和歌山の架け橋となれているようです！

Covid-19（コロナウイルス）がもたらしたこと

いろいろと前途多難な海外事業でしたが、波に乗ってきたと思った矢先、コロナウイルスが世界的に蔓延します。

もちろん信濃路さんも大打撃。ロックダウンなどで営業ができなかったり、雇用が維持できなかったり、日本から現地への出張が制限されたりと、本当に大変なできごとばかりだったようです。

それでも西平会長として、何があっても雇用を守ること、信念を失わないことなど、改めてスタートに戻った気持ちで、戦略・組織を考える大きなきっかけとなったようです。

何事にもチャレンジ！後悔のないように！

昨年も最後は熱いメッセージをいただきましたが、今年もやはり何事にもチャレンジすることの大切さ、今できるうちにできるだけたくさんのことをすることの大切さを語っていただきました。

特に個人的にも英語（語学）には苦労しているので、早い段階でもっと勉強しておけば、、と今になって後悔しているとのこと。

学生の皆さんにはまだまだ可能性の塊ですので、いろいろなことに挑戦してもらいたいみたいでした！特に海外に出てみることは成長を大きく手助けするとのことで、この授業をきっかけに一人でも多くの学生が東南アジアなど国外に興味を持っていただけましたら嬉しいですね！

学生からの質問

学生からは海外で出店するにあたって文化の違いなどレギュレーションで大変なことや、どうしてそんなに前向きにいれるのか、海外店舗の名前の決め方などなど数十にのぼるたくさんの質問をいただけました！

今回の講義をきっかけに、学生たちも信濃路グループが和歌山県内のローカル企業ではなく、グローバルに活躍する飲食企業ということが理解いただけたのではないかと思います！