チュオン バン ドゥオンさんってこんな人
ベトナム ピントン出身
あだ名“にっくん”
ベトナムで過ごした短大時代は積極的に英語を、日本では観光・ビジネスについて学ぶ。
2022年4月から和歌山県有田市にある「松林民宿」で勤務。
全般業務や、通販サイトの運営に携わるなど枠にとらわれず仕事に励んでいる。
今回ご紹介するのは、ベトナム出身のチュオン バン ドゥオンさん。「熱量を持って仕事ができる今がとにかく楽しい!」と笑顔で話してくれました。
彼の熱量は一体どこから来るのか!? 話を聞いていく中で見えてくる、日本愛を感じたインタビューをお届けします。
■本名を知る人は少ない!?愛称の由来とは
はじめまして、わっと・ライターの高野です。
お名前を教えてください。
チュオン(苗字)バン(ミドルネーム)ドゥオン(名前)です。
皆からは、あだ名の“にっくん”と呼ばれています。
あだ名の由来は……?
本名はベトナムでは一般的な名前ですが、日本では長く少し覚えづらいです。
ニックネームの頭文字の“ニック”が、そのままあだ名になりました(笑)
なるほど!呼びやすいですね。
フルネームを呼べる人は少ない気がします。
本名よりも、あだ名で呼ばれることに慣れましたよ!
■海外生活に憧れ、短大時代から積極的に言語を習得
海外生活に憧れがあり、短大時代から積極的に英語を学んでいたのだとか。
いざ、日本に行こう!と決心したきっかけなどありましたか?
海外生活に興味があることを、父親に相談したところ「日本がいいんじゃないか」と勧められたことがきっかけです。
そこから英語に加えて、日本語の勉強をし始めたんですね。
何も知らずに渡航するには不安があったので、ベトナムで日本語を教えてくれるセンターに通いました。
現地で日本語検定N4を取得し、大阪にある日本語学校に入学しました。
■熱量に圧倒!日本での仕事を見据えた学び
日本語学校で語学を習得し、専門学校では先を見据えてふたつの専門知識を学んだそうですね。
通常であればひとつの専門知識を学ぶ方が多いです。
わたしは色々なことをしてみたい!と思っていたので、「観光」と「ビジネス」のふたつを学びました。
そして縁があり「松林民宿」に就職し、大阪から和歌山に移住されたのですね。
ここで働きたい!と思った忘れられない出来事があったそうですね。
就職先の候補がいくつかあり、その中のひとつが「松林民宿」でした。
就職する前に、3日間民宿スタッフとして業務全般を体験する場を設けてくれたんです。
社長の松林さんはじめ、スタッフの皆さんが家族として接してくれたことが、すごく嬉しくて。
温かい人達に囲まれた環境で仕事がしたい!と思ったんです。
創業当時から“スタッフは家族”がモットーなんです。
そして「松林民宿」で働くことで、幸せになってもらいたいと思っています。
どんなお仕事をされているんですか?
接客、食事の配膳や下膳、客室の用意など民宿スタッフの一般業務や、鮮度冷凍食品の通販サイトの運営、SNSでも積極的にPRを行っています。
枠にとらわれず、色々なことをされているんですね!
お話を聞いていて、熱量がすごいなと感じるんですが、一体どこから湧き出てくるのでしょうか?
どこからですかね!?毎日がすごく楽しいです。日本での暮らしも、今の環境でお仕事ができることも。
今後は、もっと仕事の幅を広げて行きたいと思っています!
驚いたことに6年前に日本に来て以来、1度も帰国をしていないのだそう。家族と離れた寂しさはあるものの、スマホで繋がれるのが今の時代ならでは。
たくさんの方と「わっと」を通じてインタビューをしてきましたが、ASEAN出身の皆さんは勢いのある熱量を感じます。
「松林民宿」は家族のようだと話してくださり、社長さんやスタッフの方とお話をして、アットホームな空間がすごく伝わりました。
現在はベトナム出身の2人が勤務していますが、今後は10カ国のスタッフ雇用を目指しています。
すごい!グルーバルな民宿になるのが楽しみです。
次回は、同じく「松林民宿」の調理場で働くベトナム出身 グェン クックウ ホアンさんのインタビューをお届けします。
お楽しみに!
投稿者プロフィール
- 和歌山県和歌山市出身のフリーランスライター。大のアジア旅好きで、特に好きな国はインド。将来の夢は、和歌山×アジアの2拠点で活動するグローバルライター!