和歌山に関するASEANな人：タイ カネナカ水産 中井一統さん vol.2

中井一統さんってこんな人

和歌山市出身

地元工業高校卒業後、エコール辻大阪へ進学し、フランス料理人として道へ。

辻町グループフランス校へ進み、フランス国内のレストランなどで約8年修行。

2007年にカネナカ水産株式会社に戻り、代表取締役へ。

2018年にタイで現地メンバーと共同会社を設立。

vol.1では和歌山の稼業に戻った後に、自分のフランス料理人時代の人脈を活かして東京の高級フレンチなどに採用いただき販路を拡大させるなど尽力された中井さん。

海外にも販路を拡大させたと伺っています！

はい。東京での販路拡大がうまく行き、自分も自身がついてきた時に、どうにかこの地元で取れる魚を海外に販路拡大ができないかと考えていました。

そこで貿易会社などを通じ、どの国が候補先が良いかを考えていました。

そんな中、またフランス時代のパリの友人からタイのバンコクにいる友人を紹介いただいたんです。

あれよあれよとその友人や他パートナーと僕含め共同出資という形で現地会社を設立することになったんです！

またフランス時代の友人の人脈ですね！

でも本当にネットワークというか、人が集まるところには集まりますから、中井さんはそれを引き寄せているのかもしれませんね。

商売自体も想定していたよりも拡大し、一番いいときはバンコクだけで年間約4,000万円程度売上もできました！

利益率も高く、これは商売として大きくしていけるぞと実感し、タイ人やベトナム人などの雇用も進めている中で、新型コロナウィルスが来て、タイ事業はピタリと中断してしまうこととなります。

飛行機も止まりましたし、商品の提供先であるホテルやパーティなども現地ではないですし、本当に厳しい状況だったとお察しします。

雇用した彼らはいかがでしたか？

新型コロナウィルスに関しては、悔しいですが、仕方ないですね。

彼らは継続的に働いてもらいたかったのですが、辞めてしまいました。

元々日本に滞在したいという想いの方が強かったようで、少しショックでしたね。

国内においても新型コロナウィルスの影響が本当に大きかったと思います。

現状は徐々に回復してきたかなと思いますが、いかがでしょうか？

この二年間は本当に辛かったですねが、国内に関しては徐々に回復しています。でも止まっているだけでは決してありません。

現状タイ事業に関してはストップしたままですが、実はドン・キホーテ（以下：ドンキ）運営会社の株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（以下：PPIH）様との契約を行なっていまして、様々な国との取引を行なっていました。

え！？あのドンキですか！？

具体的にはどのような国々にカネナカ水産さんから出荷されているんですか？

バンコクはもちろん、香港、シンガポール、フィリピン、台湾、ベトナムに出荷しています。

コロナの影響でほとんどの国でまだ止まったままですが、香港はこのコロナ禍でも取引が再開していますので、徐々に出荷などを始めているんです。

新型コロナウィルスが落ち着きを見せつつある今、今後の中井さんの展望はいかがですか？

コロナ前には海外への出荷が増え、どんどん自分のやりたいことができていると実感していました。

今一部の国には輸出できていますが、まだ多くの国への輸出は止まったままです。

やはり今後はそれらの国に和歌山の新鮮な魚を届けたいと考えています。

特に市場としてはまだまだ豊洲が強いですが、関西発としては我々が力を入れることで新しい供給網として認知されていくはずです。

和歌山から！関西から！世界に我々も身近に感じる魚たちが届けられるってすごいことかと思います。今後ますます需要は増えそうですね！

はい、コロナ前にはバンコクをはじめ海外需要の高まりを感じていたので、タイやベトナムの方を採用をしていましたが、なかなか会社に馴染んでもらえずすぐに辞めてしまったという経緯もあります。

やはり今後の海外展開などを考えると、一緒にやっていける感度の高い外国人人材の採用などは積極的に進めていきたいです。

カネナカ水産株式会社

住所：〒641-0036 和歌山県和歌山市西浜 わかやままるしぇ内

電話： 073-432-2261

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