ASEANで活躍する和歌山な人：ベトナム・江口 奈緒記さんvol.2

新天地ベトナムへ！

－－後半もよろしくお願いします！早速ですが、タイから新天地ベトナムへ。ハノイと現在お住まいのホーチミンに所属されていますが、その時のことをお聞かせください。

ベトナムでは、パソナテックベトナムという会社に所属し、まずはハノイに2016年9月から2018年11月まで所属、その後2018年12月よりホーチミンに異動し、現在に至ります。

ハノイ事務所ではバンコク事務所同様に、人材紹介を担当いたしました。ハノイにも日系企業が多く、様々な案件を担当いたしました。

そして現在のホーチミンでは、人材紹介とは異なり、開発のお仕事をさせていただいております。

ーー開発とは具体的にどのようなお仕事なのですか？

主に二つの部門、BPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）事業とITO（ITアウトソーシング）事業がございます。BPOはものづくり系のCAD設計業務を受託し、データ作成をします。ITOでは採用向けシステムの開発やIT業界向けのソフトウェア開発のお仕事をこちらホーチミン事務所で請け負わせていただいております。進捗管理や企画などを担当しています。

－－これまでの人材系のお仕事とはまた異なる仕事ですが、難しさなどはありますか？

基本はお客様から要望を聞き、そのニーズに向かって働くという営業スタンスで変わらず仕事ができているかと思います。むしろ人材のお仕事以上に、成果物が目に見えるので、達成した時の実感や喜びは大きいですね。

海外で暮らす・働くとは？

－－ありがとうございます。ミャンマー、タイ、ベトナムで働いてきた江口さん、ASEAN現地で働くことのメリットは？

やはり日本で働くよりも、責任の大きな仕事ができることですね。この年齢で数十人のスタッフの管理をすることや、普段お会いするのが難しい業界を代表する方々とプロジェクトを進めることなんて日本ではなかなかできない機会だと思います。その分案件も大きかったり、様々な知識も必要ですので、スキルアップができるということが大きなメリットかと感じます。

－－逆に大変なことなどございますか？

スタッフとミスコミュニケ―ションをなくす事はやはり大変です。日本以上に報連相を徹底し、朝一や帰る前などに逐一進捗報告をする機会を設け、ヒアリングと管理を徹底しております。

－－今後の江口さんの展望は？

ASEAN圏と日本の特に地方との関係性を強くしたいと考えています。日本の若い人たちに東南アジアを一つの挑戦のステップとなれるような場所、「HUB（ハブ）」になりたいなと考えています。日本で海外というと欧米圏がまず頭に浮かびがちですが、もっとASEANのことを身近に感じ、知ってもらって、挑戦できる土壌作りとなればいいなと思います。

またASEANの人にとっても日本で働く際に、東京、大阪で働くというイメージがすぐに出てきますが、もっと地方のことを知ってもらい、地方でも働ける、働きたいと思える環境づくりを外側からやっていければと考えています。まさにパソナでのお仕事はその一端を担えることができる環境だなと感じています。

今後はベトナムだけでなく、ASEAN全体を俯瞰して見れるように成長していければと思っています。

－－ベトナムではお休みの時はどのようにお過ごしですか？

土日は趣味の水泳をするためにジムに行ってます。あとは資格の勉強をしたり、現地の日本人やローカルの方々とご飯に行ったりします。またまさに「わっと！」にぴったりですが、和歌山県人会があります。二ヶ月に一度ほど定期的に集まり情報交換やお食事の機会を作っています。中には、和歌山の地場企業から駐在されている方もいらっしゃいますよ。

－－最後に読者のみなさまにメッセージをお願いします！！

僕が一貫して大切にしていることは「好奇心に素直に生きる」です。ちょっとでも気になることがあればまず行動。今はコロナの影響で厳しいですが、東南アジアに興味があるならまずは行く。行けないとしても、例えば僕など現地に住んでいる人にメッセージをしてみてコンタクトをしてみる、ということが大切かと思います。

また不可能の壁を作らないことも大事。確実に日々一歩一歩小さな成果を積むことで大きな目標に届くので、まずは目の前のことをしっかりとやることをしてほしいと思います！