タイ

和歌山に関するASEANな人:タイ カネナカ水産 中井一統さん vol.1

中井 さん

中井一統さんってこんな人

和歌山市出身

地元工業高校卒業後、エコール辻大阪へ進学し、フランス料理人として道へ。

辻町グループフランス校へ進み、フランス国内のレストランなどで約8年修行。

2007年にカネナカ水産株式会社に戻り、代表取締役へ。

2018年にタイで現地メンバーと共同会社を設立。

和歌山市にある中央卸売市場。ここ近年「わかやままるしぇ」としてリニューアルもしたので、馴染みがある方もいらっしゃるかもしれませんね!

その卸売市場内にある「カネナカ水産」さんはちょっと他のイメージするお魚屋さんとは違った一面を見せる方が代表を務められています。

それがカネナカ水産代表取締役、中井一統さんです!

海外歴も長く、ここ最近はASEANの一国であるタイ国ともつながりも深く、また今後も和歌山の魚を日本全国だけでなく世界に発信していく魅力あふれる方でした!

今回vol.1ではカネナカ水産さんに入社されるまで、そして入社してから一定期までお話を伺っています。

高校を卒業後フランス料理人の道へ。


ライター・山家

わっと編集長の山家です。

この度は貴重なお時間ありがとうございます。今回初めて卸売り市場の内部まで入ってきました。こんな場所あったの、近くに住んでいながら知りませんでした。

中井さん

よろしくお願いします!

そうなんですよ。最近市場自体がリニューアルしたので、少しは身近になったかもしれませんが、それでもまだまだ知られていないですね。

【写真:和歌山卸売り市場水産場にて取材させていただきました】
【写真:和歌山卸売り市場水産場にて取材させていただきました】

ライター・山家

そもそもこのカネナカ水産は家業かと思いますが、高校卒業後にすぐに継いだのですか?

中井さん

いえ当初は継ぐつもりもなく、大阪の辻調理士専門学校に行き、フランス料理人の道に進みました。


ライター・山家

フレンチですか!?オシャレですね!

元々から料理には興味がったのですか?またどうしてフレンチだったのでしょう?

中井さん

そうですね。小さいときから板場が遊び場で、料理人さんと接する機会が多かったのもありますね。また子どもの頃から仕事柄客先である飲食店さんは毎週土曜日は外食と決まっていたので、飲食店・料理人というのは身近な存在だったんです。

なぜフランス料理かというと、単純にかっこよいなって思えたことです(笑)

おじいちゃんにはなんでフレンチや!と当時は言われましたね。

でも海外志向はあったので、専門学校時代からフランス語の講座を受講していました。


ライター・山家

そうなんですね!

専門学校で料理を学んで、その時にフランスに?

中井さん

はい、辻調のフランス校があったので、在学中に留学をしました。

そこでの生活が本当に楽しくて、帰国後も機会があれば、、と考えていたところ、縁がありレストランには声をかけていただきフランスで働くことができました。


ライター・山家

実際に夢がかなった瞬間ですね!

フランスにはどれくらいの期間滞在したのですか?また生活はいかがでしたか?

中井さん

フランスには8年いました。

生活としては仕事の日々でしたよ!そもそも今の時代では絶対ダメですが、住み込みで給料もほぼ出ないという日々が続いていました(笑)

3年目になってやっと給料をいただけたときは本当に嬉しかったのを覚えています。

フランス生活にピリオド。舞台は和歌山へ。


ライター・山家

確かに今ではないかもしれませんが、当時はとても良い期間だったんでしょうね♪

フランスの修行を終え、日本の稼業に戻ってくることになったのですか?

中井さん

実際その後家族の体調も芳しくなく、日本に戻ることを考えていたのですが、実はその前にタイのバンコクで働くかもしれなかったんです。


ライター・山家

え!?ここでバンコクですか!

どういった経緯ですか?

中井さん

フランスでお世話になっていた方の知り合いがバンコクで支店を出すという話が出まして、当時パリから日本に戻ろうとしていた僕に打診があったんです!

僕もこれはチャンスだと思い、やるぞ!と思ってリアルに考えていたのですが、当時タイで大規模な鳥インフルエンザが蔓延してビザが取得できなくなったんです。

そして元々日本に戻る予定でしたので日本に戻ることにしました。

中井さん

まずは料理人として和歌山で居酒屋やカフェなどで働いていましたが、親の体調も芳しくないこともあり、稼業に戻ることにしました。


ライター・山家

全くの別のお仕事になるかと思います。水産のお仕事の状況はいかがだったんでしょう?

中井さん

当時当社は小売店も卸販売も和歌山県内だけのお仕事をしていました。正直売上も年々芳しくなかったですので、僕が帰ってきてから考えたことは、ちょうどフランス時代の料理人仲間が東京で活躍を始めていたので、そこへの売り込みを始めました!

それがうまくいき和歌山県外の売上が拡大していことになります。


ライター・山家

ここで前職の経験が思いも寄らない形で繋がってくるのですね!面白いです!

ここから東京だけではなく海外展開を睨んでいよいよタイに会社を作られたお話に!

vol.2 ではタイでの手応え。そして新型コロナウィルスの影響や外国人の採用について。

そしてさらにまだまだ別の形で海外向けの需要が伸びているとか!?その辺りのお話をお伺いしたいと思います!

投稿者プロフィール

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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
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