お知らせ

和歌山の地域で世界の民族と交流できるイベント!世界民族祭2020について聞いてみた!

世界民族祭とは

皆さん、世界民族祭をご存知でしょうか??

その名の通り、世界の様々な民族が集い、芸術や文化・食などに触れることができるとってもユニークなイベントです。実はこの和歌山県内でそのようなイベントがもう10年以上も開催されています!

今年は新型コロナウィルスの影響で開催が危ぶまれたようですが、オンライン配信での決定が決定いたしました。

日時は2020年12月13日(日)

時間は午前中開始予定でYoutubeでのオンライン配信となります。

オンライン配信ページはこちら

本番まで残すところ2週間!!この度、世界民族祭 in 紀美野 2020のオンライン会議に参加させていただき、世界民族祭についてを改めて伺い、そしてオンライン配信となった今年の見どころ、また実行委員の皆様方に今年の本番への想いなどをインタビューさせていただきました!

果たしてASEAN諸国の国々も企画には入っているのでしょうか!?

第12回世界民族祭 2020の裏側に密着です!

改めて世界民族祭とは?

世界民族祭とは

そもそもこの世界民族祭ですが、みなさまご存知でしょうか?

和歌山県紀美野町の真国という地域で生まれたこのお祭り。上のお写真は昨年2019年のものですが、このように世界の様々な文化、芸術、音楽、食などに触れることができるとても貴重なイベントとなっています。

なんと今年で12年目!

どうしてこのようなイベントがこの地域で開催されているのか、主催者の想いが公式ページにありましたので引用させていただきます。

1. この祭典は、和歌山県紀美野町真国(まくに)に、世界の民族が集まり、芸術、音楽、舞踊、食などを通して、異文化間、世代間の交流を図り、お互いの民族への理解を深めることと、主催する側の日本人としてのアイデンティティを再確認することを目的とします。

2. 祭典によって多くの人をまちに迎えることにより、人口の減少により寂しくなった地域に活気を生み出し、文化芸術の発信が都市部からだけでなく、過疎のまちからでも十分可能であり、地域活性化のひとつのモデルとなることを目的とします。

3. 未来を担うこどもたちが祭典に参加することで、各民族の相互理解で争いのない平和な世界を築くことと、共に力を合わせて何かを創り上げていくことの大切さを学び、こどもたち自らが地球を守り、命を育む環境を守っていくための「生きる力」を身に付けることを目的とします。

出典:世界民族祭 in 紀美野 2020 (http://sekaiminzokusai.com/)

こうした想いから始まった世界民族祭は、地域に根づき、地元以外の地域の方々も多く参加されています。

また地元にある【りら創造芸術高等学校】の学生をはじめ、今では海南高等学校大成校舎も加わった高校生、そして今年は運営として和歌山大学観光学部の大学生も企画・運営・広報などに携わり、高大連携で担当をするなど、地域の大人だけでなく、非常に良い学びの機会になっているそうです。

世界民族祭の会議に潜入してみた

こうした地域を活性化させ、そして世界の様々な文化や芸術、食に触れる大切な機会である世界民族祭。

今年は新型コロナウィルスの影響もありましたが中止ではなく、オンライン配信での開催が決定しています。

初の試みということで大変なこともあるかと思いますが、これまでのように野外イベントや講演形式とは異なるので、一体どのようなプログラムを予定されるのか気になりますよね!

今回そんなお忙しい中、実行委員様の企画会議に潜入することができましたので、運営をされている皆様の生の声をお届けたいと思っています!

会議は、高校生、大学生、そして事務局、学校の先生、そして実行委員会の方々を交え行われており、企画や広報など学生が主に担当しているということでしたが、これほど大規模なイベントにもかかわらず、大人たちと連携しながら進めている様に驚かされました。

そんな中イベント開催に向け運営の準備をされている皆様方に開催の想いや、開催に向けてどのようなことを感じているかなどなど、インタビューしてみました。

ーーコロナウィルスがある中でのオンライン開催。まずは率直に開催に向けどのような想いがございますか?

回答者:森谷泰文 さん(世界民族祭実行委員会会長)

今回はどちらのイベントも大変な境遇かと思いますが、我々も同様にイベントそのものを中止すべきか、それとも形を変えて開催すべきか協議を重ねました。結果としては既知の通り、オンラインイベントでの開催となりますが、これはある意味で新しい世界民族祭の形を見せることができるのではないかと考えています。

元々この世界民族祭はこの11年の間にどんどんと変化してきました。最初は真国学校という小さいところから始まり、徐々に大きくなり、地域の大人と学生たちで運営していっておりました。

そして2年前には”1LDK(ワンエルディーケー)”という新しい学生団体が立ち上がりました。この世界民族祭は、他のイベントとは異なり、地域のイベントでありながら、中心には学校というものがございます。これまでは大人が中心となり、企画・運営をし、学生が参加をするという形だったのが、10年目の2年前に学生主体のイベントを行うこととなりました。1LDKにはりらの学生だけでなく、地元海南高校大成校舎の学生なども参加いただき、学生たちがやりたいことを企画し、地域の大人たちがバックアップする形とな変化していきます。こうして世界民族祭自体はその在り方をどんどんと変化させてきています。

そこでこのコロナ禍ということで、反対に世界と繋がるという意味ではオンラインならではできるイベントがあるのではないかという議論もあり、今回オンライン開催という形となりました。

逆を言えば、コロナがなければオンライン開催もなかったでしょうし、今回はオンラインならではの世界のことをダイレクトに知ってもらえたり、オンラインならではの企画などもあり、また新しい世界民族祭を魅せることができるかと思います。

ーーありがとうございます。運営をされている学生さんの立場から今回どのような想いがございますか?

回答者:中村明依 さん(りら創造芸術高等学校 3年生)

1年生のときは、民族祭が開催10周年ということもあり、お祭りではなく講演会でした。昨年は紀美野町文化センターの屋外ステージで開催され、学生団体1LDKとしていろいろな企画にチャレンジし、地域の方や他校の生徒とのつながりも出来、充実した活動になりました。

そこで今年はコロナウイルスの影響でオンラインでの開催が決まり、会議もこのようにオンラインの形を取っています。対面でお客さんと会うことはないですが、昨年できたつながりを絶やすことなく、前向きに、オンラインという今までにない手段を使って、日本中の人、世界中の人に民族祭を知ってもらいたいと思っています!

ーー頼もしいですね!今年の企画についても教えてください!

回答者:北村祥子 さん(世界民族祭実行委員会事務局)

JICA関西様との連携企画で、長期で日本に滞在している世界各国の留学生の方々にオンラインで繋ぎ、「世界一周の課外授業」と題して、各国のことについて学ぶ場を用意しています。

また民族祭は世界だけでなく地域との連携にも重きを置いていますので、今年は和歌山大学観光学部さんの大きなバックアップをいただいている、動画コンテンツもご用意しています。生配信でのシンポジウムや、地域で実際に活動を行なっているローカルインターンシップ、そして高校生と大学生とのコラボ企画などもご用意されています!これらも初めての取組みで、コロナに負けずに頑張る学生のパワーを地域から発信できるのではないかと思っています。

ーー今年の企画はどんな国の方々が参加される予定でしょうか?

回答者:小林千夏 さん(りら創造芸術高等学校 3年生)

先ほど北村さんからお話があったJICA関西様と連携をする「世界一周の課外授業」ですが、ネパール、キルギス、バングラディッシュ、フィリピン、モザンビーク、ガーナ、ラオスそしてインドと8ヵ国もの留学生の方にご参加いただきます。現地の方から国のことや各国のコロナの状況などを学べるたり、生徒からの質問などにもお答えいただける機会ともなっていますいので、オンラインならではの企画です。

また事前収録のステージも用意されていまして、インドのギリさん、ポーランドのアンナさん、セネガルのサバールドラム(メイサさん:セネガル人)、日本代表津軽三味線、また2017年にステージに出演いただいたカンボジアの孤児院の学生さんからの動画コンテンツなどが企画されています。

ーー聞いているだけで楽しいこと間違いなしですね!!イベントの企画を通じて学びや発見などありましたか?

回答者:中野太貴 さん(和歌山大学観光学部 3回生)

民族祭についてですが、高大連携として学校同士が繋がることがあっても、企画を学生同士で繋がり、最初から一緒にイベントを作り上げていくことはほとんどないかと思います!

その過程で、彼ら、彼女らが地域のことや民族祭自体に想いや考えをしっかりと持たれているということに驚かされています。和歌山大学も地域との連携をする機会は多いのですが、自分たちより若い高校生のパワーをもらって大きな刺激をいただいており、今後の大学での活動にも活かしたいと考えています。

F さん(りら創造芸術高等学校 2年生)

日頃、大学生と交流する機会がないので、とても素敵な機会をいただいていると感じます。特に、このような企画会議などでも進行や、文章や企画などをまとめる力など年齢があまり変わらないにも関わらずとても勉強になっています。

横田実雨子 さん(りら創造芸術高等学校 2年生)

大学生は、年齢が近いのに、純粋に大人だなと感じることが多いです。本日のような会議の場でも、発言がとても的確ですし、準備される資料などもとても丁寧で参考になります。この高大連携での関わりからそのようなことを直接学べることはとても貴重で、将来そうなりたいと思える先輩像です。

ーーやはりイベントを通じ世代間や地域交流などもあり、本当に良い学びとなっているんですね。運営に携わる先生からしても12年間、この世界民族祭を通じ、学生の成長などを感じられるのでしょうか?

鞍 雄介 先生(りら創造芸術高等学校 教頭)

冒頭でも回答していて、現在事務局をしている北村祥子がまさにその第一人者と言えます。

彼女は第一回世界民族祭の時にりらの生徒として広報という重要な担当をした一人の生徒です。学生の頃から、地域の方と連携し、様々な人と出会い、大人たちが真剣に取り組む姿を見てきて、大きな刺激や成長のきっかけになったのではと感じます。北村さん以外にも彼女の後を継いで、世界民族祭を通し、進路や夢にも影響を与えています。また世界民族祭とありますが、世界に目を向けるだけでなく、最後は周り周って日本の国や地域、自分のことを好きになってくれる生徒が多くいますので、本当にこれまでの取組みをやってきてよかったと感じています。今ここの会議に参加している中村巴菜もその一人です。

ーー鞍先生からご指名をいただきましたので、一言お願いできますでしょうか!

回答者:中村巴菜 さん(和歌山大学観光学部 1回生)

私は今年3月に卒業したりらの卒業生で、今年から和歌山大学観光学部に通っています。”1LDK”という学生組織の立ち上げを最初からかかわらせていただきました。

1LDKとして他の学校の学生、そして高大連携で大学生と、そして民族祭自体が、地域の大人たちやいろいろな方々と作り上げていくことがモットーとしてあるので、それらを通じて学べたことは本当に大きいと感じています。なので後輩たちにもこの1LDKの活動をしっかりと続けていただければ嬉しいと思います。

ーー皆さま本当にありがとうございます!最後に皆様に一言メッセージをお願いいたします。

回答者:北村祥子 様(世界民族祭実行委員会事務局)

今年12回目ということで、当初検討段階では例年通りの開催を検討していましたが、新型コロナウィルスの影響でオンライン開催となりました。

でもその逆境の中でもオンラインだからできる企画などをご用意しています。新しいチャレンジを地域の住民と未来を作っていく学生たちがこのネガティブな状況の中であっても、それを逆手に取って、オンラインを利用し、これまで以上に世界とより深く繋がるチャンスにもなりますし、これまでよりもたくさんの方に知っていただける機会となっているのではないかとポジティブな気持ちでチャレンジしています。

今年は例年になくプレミアムな世界民族祭2020となるかと思いますので、是非ともアクセスしていただければと思います!

店舗情報

第12回 世界民族祭2020 in 紀美野

投稿者プロフィール

アバター
山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長 和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。 和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。