ベトナム

ASEANに関する和歌山な人:島精機製作所ベトナム現地法人 西峰伸浩さん vol.2

西峰伸浩さん

西峰伸浩(にしみね のぶひろ)さんってこんな人

和歌山県海南市出身。

大学卒業後、株式会社島精機製作所入社。

入社当時から2016年10月まで海外営業を担当。

2016年10月よりベトナム現地法人の開設に伴い、2021年3月まで現地法人代表を務める。

vol.1に引き続き、株式会社島精機製作所ベトナム現地法人事務所代表を務めた西峰様にインタビュー!vol.2ではプライベートの過ごし方や住み慣れたホーチミンの良さ、そして新型コロナウィルスの影響などについて伺いました。

ベトナムでの新型コロナウィルスについて

--ベトナムは東南アジアの中でも比較的早い段階で感染者数が落ち着いていた印象でしたが、新型コロナウィルスの影響はいかがでしたか?

2020年は3度感染者が増えた時期があり、ソフトロックダウンや特定地域への出入り禁止、国内移動の制限がありました。そのため、会社としても大きな影響を受けましたね。


ただ、ベトナムは東南アジアの中でも感染者数が減るのも早く、大変優等生だったので、2021年に入って、ベトナム国内の経済活動は順調に進んでいます。

そのため、2021年は会社の業績も当初の予定通りに進んでおり、昨年と比べて大きな影響は受けていませんね。


--今年に入って経済活動も動きだし、大きな影響を受けられていないんですね。日常生活はいかがですか。

ベトナム政府は、『感染者数ゼロ』を目指しているため、一人でも感染者が出ると、濃厚接触者は即日即刻隔離というかなり厳戒体制になっています。


そのため、今一緒に働いているローカルスタッフ2名も、今月(6月)に入り、居住区が隔離対象になって、現在在宅勤務になっています。

--居住区単位で隔離って、すごいですね。日本と比べるとかなり厳戒体制ですね!

濃厚接触者がたくさん出たり、クラスターが出たと判断された地区は、居住区単位で隔離されます。他にももっと細かいところだと、建物ごとや通りごとで隔離制限が設けられる場合もあります。


4月下旬からベトナムでは第四波がきています。感染者数は減っているものの、ホーチミン市内も感染者がいます。そのためホーチミン市内の飲食店は、店内飲食が禁止され、デリバリーのみ。

場所によっては工場の営業停止や県をまたいでの移動に制限ある場所もあるため、業務に支障が出てきている企業もありますね。今は、みんなが行動を自粛している状況です。

--コロナが流行った当初は、西峰さんどちらにいらっしゃったんですか。

昨年の3月はまだベトナムにいました。3月初旬にフィリピン出張が終わってベトナムでの入国審査場でチェックをしてもらっている最中に、「陰性証明書を持っていない人は入国できない」と言われました。

ちょうどその日にベトナム政府が通達を出したみたいで、前日までそういった話が出ていなかったので陰性証明書も持っておらず、2週間の隔離を条件に入国することになりました。

当時は軍事施設での隔離生活で、4人1部屋で二段ベットが置かれた部屋に住んでました。

日本では、緊急事態宣言が出る前は事前に開始日を伝えてくれますが、ベトナムの場合、いきなり今日から始めます!みたいなことがよくあります。。。


ちょうどその頃、島精機の社内でも全駐在員に対して日本への帰国命令が出ていました。

ですので、2週間の隔離生活が終わった4月から半年ほど日本に帰り、日本からローカルスタッフをリモートでフォローするような仕事のやり方をしていました。


そのあとは、ベトナムに戻り、ロックダウン等で自宅待機になっても仕事ができるよう携帯やパソコンを使って、リモート環境を整えました。だから今月ローカルスタッフの家が隔離対象になったんですが、すぐに対応できました。

--これまでの話を伺っていると、事前連絡なしで、急に今日からこうしてくださいっていう対応が多いですね。日々変わっていく状況を把握して、最新情報を追っかけるのは大変ですよね。

日々変わっていく情報を全て把握するのは大変なので、日本領事館に登録して最新情報をそこからメールで受け取っています。またローカルスタッフのみんなから教えてもらうときもありますよ。

ホーチミンでの過ごし方

--ではここからは、プライベートについて教えてください!
ベトナムにきて丸5年経ちますが、駐在員として住んだのはベトナムが初めてですか。また、週末はどんな風に過ごされているんですか。

駐在員として住んだのは、ベトナムが初めてです。2年前から妻と二人で住んでいます。
週末は、買い物や食事、フィットネスジムに行ったりと、日本と同じように過ごしています。


和歌山と比較してホーチミンは人口1千万を超える大規模都市です。日本人の方も多く住んでるので、日本人向けのフリー雑誌が4~5冊でてるくらい、日系レストランも多いですよ。

日本人街もありますし、高島屋さんやコンビニもありますし。日々生活する上で不便はないですね。お酒が好きなので、ビール以外のお酒は外国産の輸入品なので少し高いってくらいですかね。

--今はコロナの影響で週末に外食することもできない状態ですが、飲食店以外の状況はいかがでしょうか?

そうですね、コロナになってから外出自粛中なので、週末に出かけるというのもかなり厳しいですね。特にこの6月に入ってからは、ホーチミン市内でもほとんど外出している人はいないです。


ただ、ベトナムはもともとバイク文化なので、デリバリーの環境は整っています。看護師さんがバイク便に乗って、家にきてくれるくらいです。だから外出禁止になってもデリバリーが充実しているので、不自由は全く感じないですね。

--5年間住んでみて、ベトナムの好きなところはどこですか

(ホーチミン市内は)気候が快適なところですね。年中半袖Tシャツでいられますし、日本の夏のように蒸し暑くないのがいいですね。あとは、コストパフォーマンスが良いと思います。食事にしても、ただ安いだけじゃなく、品質もいいですよ~。

――和歌山が誇る技術を世界に広げるお仕事をされている西峰さん。社内異動で和歌山本社での勤務になり、現在はベトナムにて引継ぎ業務中です。お忙しい中お時間をとっていただき、ありがとうございました。日本とベトナムの違いがとってもおもしろく、またホーチミン市がそんなに都会だなんで、正直知りませんでした。お話を伺っている中で、行ってみたいなとそんな風に思う楽しい時間でした。

西峰伸浩(にしみね のぶひろ)さんってこんな人
和歌山県海南市出身。
大学卒業後、株式会社島精機製作所入社。
入社当時から2016年10月まで海外営業を担当。
2016年10月よりベトナム現地法人の開設に伴い、2021年3月まで現地法人代表を務める。


投稿者プロフィール

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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
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