ブルネイ

ASEANに関する和歌山な人:ブルネイ 東 詩歩 さん vol.1

東 詩歩

詩歩さんってこんな人

中学校時代には、韓国・チェジュ島へ、そして那賀高校在学時には、ブルネイへと自治体が主催するプログラムに参加。その後和歌山大学観光学部に進学。スリランカ、ベトナム、ミャンマーなどの途上国を旅し、「途上国からブランドを作る世界に通用するブランドをつくる」を理念とするマザーハウスのインターンシップに参加。現在は和歌山大学に復学し、学業やその他企業での業務をしながら、合同会社gin’enを設立準備中。

自分の世界以外の「世界」があることに気づいた

ーー今回はよろしくお願いします!まずはASEAN諸国や海外との関わりを教えてください。

よろしくお願いします!まずは、私が初めて「海外」を意識したエピソードからお話しできればと思います。なんとなく子供の頃って、海外と日本を区別する意識って小さいなと思うんですよ。どういうことかというと、海外はテレビの世界で、日本は自分が住んでいる世界といった感じで、自分が実際に行けるなんて意識していなかった気がします。

その頃に小学校4-5年の頃のALTの先生がフィリピン・セブ島出身で、本当に外国人って存在するんだ!と衝撃を受けました。

また、母親が私が3才くらいまでECCの英語の先生をしていたこともあって、なんとなく英語が好きだったこともあり、そのセブ島出身の先生にどんどん話しかけてましたね。セブ島(フィリピン)ってどこにあるんだろう、どういう国なんだろう、などなど日本以外に世界が実在するのか…..と意識した記憶があります。

ーー冒頭から面白い価値観ですね!では最初の海外はどちらに行かれたのですか?

ASEANではないのですが、中学3年生の時、紀の川市のプログラムで姉妹都市である韓国のチェジュ島とのプログラムに参加しました。日本側からホームステイのためにチェジュ島に行くのですが、そのホームステイ先の子どもたちを日本側でも受け入れ、子どもを交換するという画期的なプログラムです。それが、初めてパスポートを取って訪れた海外でした。

--中学生から早速行動力がすごい!!当時中学生、不安とかなかったのですか?初海外をどう感じましたか?

「え、車が逆の道走ってる〜〜〜!!!」って思いました(笑)それくらい純粋で、これぞ海外って感じがしてびっくりしました!当時は日本でいろいろと悩みがあり、上手く行っていなかった時期でした。そんな時に車が逆に走っているところを見て、全ての常識が覆されたような気がしました。当時紀の川市の中学校に通い、部活をすることが生活の全てで、本当に小さい世界に生きていたたのだなと改めて実感しました。それが海外ということにどハマりした一番のきっかけだなと思います!当時日本では、少し変わった子だと言われていたのですが、海外に出ると全く気にならなくなり、自信になりました。私が悪いわけじゃなくて、生活の周りが変わってるだけなのかな?とまで思えるようになりました。

高校生の時にブルネイへ!初のイスラム圏に少し戸惑いもありましたが…..

--チェジュ島での経験はその後の人生に大きく影響していると言えますね。ASEANで初めて行った国がなんと「ブルネイ」と伺ったのですが、また珍しいですよね。どのようなきっかけだったのですか?

高校2年生のときに、こちらも和歌山県のプログラムなのですが、ブルネイとの青少年の派遣交流事業というのがあります!当時那賀高校が国際交流に力を入れていたこともあり、こんなプログラムがあるということを学校で教えていただきました。

このプログラムは5日間の滞在で、プログラムに参加した日本からの参加者とペアを組み現地でホームステイをするというものでした。現地語はマレー語だったので、もちろん話すことはできないのですが、ホームステイ先に自分たちと同い年くらいの男の子がいて、彼が英語を話すことができたので、なんとか英語で会話ができました。

--いきなりのブルネイでのホームステイ。韓国とはまた生活圏や文化も日本とは全く異なる土地だと思うのですが、生活や印象はどうでしたか?

最初は単純に「怖い」という印象がありました。ちょうど世界情勢として「イスラム教徒」が注目されていた時期で、ヒジャブというイスラムの方が巻くスカーフなどを見ただけで衝撃を受けたのを憶えています。マレーシアの空港を経由して行ったのですが、初めてイスラム文化に触れた出来事だったかと思います。今となってはイスラム圏の友人もいるので、全然そんなことは思いませんが、当時の私にとっては斬新で新しいことで、同時に少し怖いという気持ちもありました。

アジア・オセアニア高校生フォーラム

--その他にも高校時代に活動されたことは国際イベント等ありますか?

私が高校3年生の時、和歌山県が主催する「アジア・オセアニア高校生フォーラム」開催地が那賀高校の年でした。アジア・オセアニア高校生フォーラムは世界様々な国々高校生が各国共通の諸課題について英語で意見交換をする場なのですが、私はその年の学生総合司会を務めさせていただきました。

その場では、世界各国から国の代表としてサポートされ来ている同世代の子たちがおり、物事を深く、そしてとてもしっかりした考えを持っていました。日頃高校生ってテストや受験など自分の生活の周りのことしか考えていない人が多いので、自分の外のことをしっかりと考えている仲間ができたようでとても嬉しかったです。

和歌山大学観光学部への進学とスリランカ旅

--高校時代からとても面白いプログラムに参加され、さらに国際的視野を広げた詩歩さん。そこから和歌山大学の観光学部に進学。現在も現役の大学生ですが、大学生活はいかがですか?

学業や大学生活はもちろんですが、様々なところに旅をしたり、休学して東京の企業のインターンシップに参加していました。

まず印象的な思い出としては、SNSで知り合った東京の女性の方と友達になって一緒にスリランカまで行っちゃった旅です!

SNSで知り合って、和歌山に遊びに来てくれて、はじめましての挨拶。2日間和歌山観光をして、そのまま関空に行ってスリランカに飛び立ちました!

これまで県のプログラムでのチェジュ島やブルネイ、そして韓国旅行には家族と行ったり、知り合いに会いに行ったりしましたが、この時は全くの情報ゼロで飛行機から宿泊場所などを自分で手配して、個人旅行するという経験をできたことがとても印象的です!

スリランカでは友人も私もお互い情報がなかったので、facebookなどのSNSを駆使し、スリランカ好きが集まるコミュニティに、おすすめの場所や、おすすめのゲストハウスなどの情報を得ました。そんな風に自分で開拓する旅の楽しさに気づいたとても楽しい旅でした!

中学、高校と自治体が主宰する国際プログラムなどに参加し、大学では初めての個人旅としてスリランカへ。その後vol.2では、ミャンマーやベトナムなどASEANに旅をし、キャリアについて考えながらマザーハウスでのインターンに参加など、さらにどんどんステップアップする詩歩さんの模様をお届けいたします。→vol.2へ

東 詩歩(1997年5月26日生まれ)
中学校時代には、韓国・チェジュ島へ、そして那賀高校在学時には、ブルネイへと自治体が主催するプログラムに参加。その後和歌山大学観光学部に進学。スリランカ、ベトナム、ミャンマーなどの途上国を旅し、「途上国からブランドを作る世界に通用するブランドをつくる」を理念とするマザーハウスのインターンシップに参加。現在は和歌山大学に復学し、学業やその他企業での業務をしながら、合同会社gin’enを設立準備中。

和歌山県紀の川市出身

投稿者プロフィール

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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長
和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。
和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。
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山家 優一
和歌山ASEAN情報局 -わっと!- 編集長 和歌山県海南市出身。ミャンマー・ヤンゴンに駐在歴あり。 和歌山の人にもっとASEANを、ASEANの人にもっと和歌山を身近にするための情報サイトを作りたいと、この「わっと!」を立ち上げる。